あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『TdV』2019-④

ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』 @帝国劇場

 

 

最後ののチケットも半券になっちゃった。さびしい。

この日が来るのはわかっていたのに。さびしいさびしいさびしい。

 

 (=_=) メソメソメソ

 

おお。なんか、ほんの少しだけみんなが(いい意味で)壊れ始めた?と感じる、いい舞台だなぁと実感してたら、昨日が前楽でした。でもその意味では、特に変わらずみっちりと、いつものように熱い舞台だった!とも思うので。

いいプロダクションだなぁ。

いいなぁ、今後の舞台を見られる人。。。

 

 

神田さんがね、一か所、少しだけ歌い方を変えてらして、新しい扉を開いたのね~とか感じて、

いいなぁ、今後の舞台を観られる人。。。

 

 

伯爵さまが、教授が、、、、、、うううう。以下同文。。。

 

 

 

 

舞台が始まる前に客席で、そういえばステキが当たり前すぎて、今年のブログでダンスについて語ったことなかったなぁと気づく。

タイトルロールなのに。

 

いつだったか。大澄賢也さんが『WSS』についてツイートしてらっしゃるのが、わたしのタイムラインに出てきたことがあって、あの古典ミュージカルのダンスでは、使う筋肉がまるで違うそうです。

 ねぇ。

TdV』も。上島ダンスのかっこよさと、特に手首の吸血鬼感とかも考えるに。あと、ツイッターに流れてくるキャストの方々のコメントには、食べても食べても痩せる!とあり、

やっぱり昨今のダンスとは、使う筋肉が違う/全身で表現する系 なのかなぁとか、考えたりします。(実際は存じません!)

 

そのあたりも、ダンスのただならなさが、みんな気狂いになる一因でも、ありそうな気がします。

 

 

 

2階E列から見た舞台は、とにかく、照明とダンスがとてもとても美しかったです。

 

照明と言えば、

客入れ時の客席天井の照明が、夜の森を思わせる美しさで、めちゃくちゃ好きです。(マニアックですみません)

墓場もねぇ、いちいちがスッゴク、キレイなんだよぉ。踊ってる人たちは気づかないかもだけど。これは2階席じゃないと気づけませんでした。

 

 

 

あとね。ロビーのあちこちが蜘蛛の巣だらけなのは気づいていたけど、

↓↓ たとえば、

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トイレのピクトグラムがニンニク・ネックレスしてるのは、今日はじめて知りました!

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でね。この写真を撮るとき、前に立ってる方にお声がけしてズレてもらったのですが、

「え、ああ~」「ねねね!」と近くにいた方と、がっつりアイコンタクトしちゃった!

 

 

あとね。

お隣の席の方が話しかけてくださって(1幕中のわたしが、ファン・オーラ駄々洩れだったのでしょう)、まぁいろいろとお話したのですが、

ビッグ・フィッシュ』とても素敵ですよ!と熱弁されてたので、

 

さっき、今日のチケットを手に入れました。や、明日が楽だから、今日のチケットしか手に入らなかったの! てか、手に入ってラッキーな席!

 

というわけで、

劇城で東京ラストの舞踏会をしているとき、わたしはクリエにいるんだぃ。

 

三茶de大道芸2019-まとめページ

今年はブログ、がんばって書いた! ので、一覧にしてみたっ!

 

◆ものつくりボランティア

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◆当日ボランティア/大道芸

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三茶de大道芸2019-いろんなショー

三茶de大道芸のほかのお写真を、一挙のせます。

まことさんのアテンド・ボラだと、他の芸人さんたちのショーも案外見せてもらえてたんだと、今さら気づきました。ありがとうです。

 

チャランポ

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大道芸ファンから噂はたくさん聞いてたし、CDも持ってたりするが、初めて拝見しました。(数分だけ)

ファンの方たちの集中力が尋常じゃなかった気がする。

 

大地くん

三茶の風景の中で観たい!とプロデューサーにゴネたこともあり、隙間をみつけて2回も足を運んだのに、結局観られなかった~(この恨みは厚木の大道芸フェスではらしました。満足満足)

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↑↑ 最初の1分間だけ見て、タイムアウト

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↑↑ 唯一無二の大道芸ができる人が、だれにでも歌える程度の歌をなぜ聞いてほしいのか、よくわからないので、わたしのほうが早々に去った。

 

ひこひこさん

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加納さん

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時間がとろりと、密度を上げるね。

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中国雑技芸術団

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スケシュー

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かなこちゃんの

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三茶でのかなこちゃんは、他の大道芸フェスのときとは違って、作品を美しく不思議にしあげるというよりも、

子どもたちとどれだけ遊べるか? 自由な絵を道路に描かせるか? をテーマにしてらっしゃる気がする。

 

大駱駝艦

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やばい。やっぱ人を喰ってる。

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◆夜会◆

ナニソレさん

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Okkくん

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セクシーさん

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スケシュー(SUKE3&SYU)

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ひこひこさんOkkくんSUKEさん

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今年の三茶de大道芸のブログはこれでおしまい! ふぅ。

書ききったよ、わたし!

 

三茶de大道芸2019‐突発コラボ!

地元のイベント三茶de大道芸が終わって、もう一か月ですね。ブログ、もう少しだけ書き継ぎます。

(+_+)

 

 

大道芸の良さのひとつに、芸人さん同士の独特な仲の良さもあると思うんですよ。日本の社会や一般常識を相手に、一緒に戦ってる感・乗り越えてる感とでもいいますか。

素人なんか、とても割り込めません。どんなに仲良くしていただいてたって、なんとなく雰囲気に混ぜていただいてるだけですって。

 

今年の当日ボランティアでは、わたしは芸人まことさんのアテンドをさせていただいたのですが、

まことさんは気配りと愛嬌の方なので、

周囲に居合わせた他の芸人さんたちを巻き込んで、その「場」ならではの風景を、上手にどんどん作ってしまうのでした。

 

はい。そんな風景から、いくつかの写真です。

 

 

一日目

会場に向かう途中で、チョークアートの松本かなこちゃんと会話するまことさん。

こういうとき、わたしは絶対に混じったりしません。街の様子とか、お互いの調子とか、プロ同士のエールと情報の交換だと思うので。

@栄通り三角地帯

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@太子堂一丁目公園

ひこひこさんのショーのあと、まことさんが始めようとしたら、乱入してきたロービング中のOkkくん。

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ふたりでしばしジャレあってからの、帰る準備してたひこひこさんをさりげなく巻き込んでの、フォトセッション。↓↓ ちなみにまことさんが使ってるカメラは、見物してたお客さまのです。

この一連の流れ、打ち合わせなし! え、あーはいはいはい。って感じで、まことさんの意図を察して(まことさんはノせて)、作っていくの。すごすぎる。

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@NTT広場

加納さんの演目「仮面舞踏会」で、客上げされた方たちの行列が歩き回るうちに、吸収されてたまことさん。加納さんが仮面をはずすと、まことさんが増えてたことに気が付いた見物のみなさん、拍手喝采

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で。

次のまことさんの番では、生オト(もちろんリコーダー)で一曲伴奏をする加納さん。

どんだけ仲良し? ってか、即興対応ができるんだか!

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こんなに贅沢で、わくわくする時間。そして、もう二度と出会えない味わい。それが大道芸です。

 

二日目

@サンタワーズ広場

「はいっ。先輩のご指示通りにっ!」とばかりに、右手前に座っているのは、この前の枠でショーをしていて、楽屋に戻る準備を済ませたスケシューのおふたりです。

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客上げまでされちゃった!

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こんな特別な時間が、楽しくないわけがないっ!!

 

@太子堂一丁目公園

この日のプログラムは、スケシュー→まことさんの流れが2回あって、

ここでも。

帰りかけてるおふたりをBGMを使って呼び戻し、「スケシューの演目を」即興の3人バージョンで始めるまことさん。

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↓↓ まことさん、アクロバットも披露。

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からの、まことさんは突然、自分の演目変更を決め、その仕込みの間、スケシューのふたりにMCで場をつなげるようにという、無茶ぶり。

しかもすぐに口をはさみたがるまことさん。仕込みがなかなか終わらない。

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こんだけ振り回されても、まだ自分たちの役目があるんじゃないかと、振り返りながら帰っていくスケシューさんたち。いい方たちです。


まことさんの人柄とか企画力とかもあるけれど、対応できる確信犯たち。
大道芸人さんたちは、とんでもない方たちが大勢いらっしゃいます。


(つづく)

 

『TdV』2019-③

ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』 @帝国劇場

 

4回目にしてようやく、神田さんのサラ(Wキャスト)と出会いました。

自然体がステキな桜井さんのサラにくらべて、とても考え抜かれたサラで、あぁサラってこーいうコなんだろうなぁと納得させてくれました。そして、やっぱり、めっちゃキュート。

この回のアルくんは相葉さんで、ふたりの間でシーンごとに変わり続ける距離感が楽しかったです。

東さんのアルフレートとだと、また違うんだろうなぁ。(5枚チケットを取っても、抽選が外れたりして、出会えない組み合わせが出てしまうのでした)

 

 

今回の『TdV』は、時代に沿ってか、新しく成熟した解釈が3つあるとわたしは思ってるのですが、さて、どうでしょう。

 

ひとつは、ヘルベルトとアルフレートのお風呂場のシーン。

今となっては、「男が男にせまられる」ことを、気持ち悪いとか無邪気な笑いにするとか、絶対にしてはいけないことで。(まぁだからといって、圭吾さんのヘルとか、今の時代でも失礼なことなく通用すると思うけど)

だからアルフレートたちが、ヘルベルトから逃げるのは「男」だからではなく、あくまでもかれの「エキセントリック」が受け付けられない!からだと描かれているのは、

実はとても素晴らしいことだと思うわけです。

ヘルくんがね、だんだんと調子が出てきてたっぷり演じられるようになってきたのかな、いよいよ楽しいシーンになってました。

 

ふたつめは、

レベッカさんが、ダンナに面白半分?にちょっかいだしてくるマグダちゃんと、狭い職場で、長い冬に閉じ込められる生活の中で、荒立てることなく、うまくおつきあいしていこうと心を砕いているのが見えるあたり、です。

腹を立てるのは、シャガールに対してで、それでも最後には愛してて。

ステキなおとなだな。

 

そしてみっつめが、サラの解釈。

男たちの都合や好みにあわせた解釈の女の子じゃなくて、悪びれることのない、女子の生理に基づいた、自己肯定の中で描かれている気がします。

サラだけでなく、マグダやレベッカも、か。ここ、大切。

 

 

この日の席は、前から2列目のセンターブロックの端で。上手階段/通路そばでしたので、おいしいシーンをいっぱい楽しめました。うふふ。

伯爵さまやクコちゃんの客いじりは目の前だし(ありがとう☆)、マイクが拾わない、教授とアルくんのナマの会話も、こそこそ延々と聞けるし。

 

目の前で展開する「♪ガーリック」のシーンが、ほんとにステキで。細部まで心遣いが行き届いているダンス。

舞台上の全員にアイシテル!とハグしたい幸せでした。

うん。「♪夜を感じろ」がね、

「♪永遠」がね、、、以下同文☆

 

 

教授って、最初に役を起こしたのが市村さんだったせいかな、ものすごい運動量というか、いちいち細かくて大げさな反応とか。ずっと。じっとしてなくて。

全員の中で一番カロリーを使うお役なんじゃないかしら?と感じました。

 

や、全員がカロリー使うから!とか、反論されそうか。

 

 

 

そして伯爵さまの、くるくると繊細に変化する描写がよく見えて、幸せでしたよ。ときどきフッと笑うのが、ツボる。きゃ。

今回の公演の伯爵さまって内向的な傾向がある?とか感じてましたが、この回は吸血鬼の哀愁を感じることが、多かったかな。「♪欲望」には、心がえぐられました。

で。

どういう塩梅でか、舞踏会での表情が、タガーのときとまるで同じだなぁと感じられて、げげ、まさかこのお方って、30代のころから内面がそんなに変わってないってことですかぁ?と、アセりました。

 

 

 

あと1回は、5回の中で一番遠い席です。ちゃんと、届いてくれるといいなぁ。