父ひとりで入浴中、お風呂場で大きな音がして、「どしたぁ?」と覗きに行ったら、素っ裸で白目をむいてひっくり返っていました。
呼びかけながら、まず呼吸していることを確認し、次には手を握りながら「握り返して」と呼びかけると握り返してきて、
あー実の父親に、このお約束な呼びかけをしてるんだなあと心のどこかで思いながら、
脱衣所に椅子を持ち込んで、時間をかけて座らせました。(わたしの腰はこのへんからたいへなことになっていきます)
タオルがタオルがと繰り返すので、タオルを腰に掛けたのですが、止まず、どうやら本人はパンツのことを指してたようでした。
呑気にも、湯あたりだとそのときは考え、そのあとも痛いとか気持ち悪いとかはないようだし、ってことは頭は打たなかったみたい? 食欲もあったので、様子見することにしました。
たださすがに、わたしの東京の歯医者の予約はキャンセル。
次の日の夕方、スーパーで。
買い物を済ませ、ショッピングカートを戻しにいって、からだをねじった拍子にころりんとひっくり返りました。上手?に転んで頭は打ってなかったけれど、
二日続いたので、次の日病院につれていきました。
病院では迷った挙句、内科を選択しましたが、「最近転びやすい、考えがまとまりにくい」という問診票の書き込みに、受付の方が脳神経外科に変更しませんか?とアドバイスしてくださり。
でも診察時、先生は最初、脳震盪ぐらいでここにこられてもねえ的な対応でした。
ホラ、この動作やこの動作ができるということは脳梗塞ではないですよ、と。
ただ認知テストがよろしくなく。
念のためにとCTを撮ったら、層になった脳血腫が発覚しました。層になってるってことは、おとうさん何度も転んで脳内出血してた可能性がありますね。
ただ、高齢ゆえの脳の萎縮があるので、血腫が脳を圧迫している可能性は低いというお見立てでした。
それより、腎機能が落ちているので老廃物が脳に溜まっているのが原因と考えたほうがいいでしょう。(カルテはネットワークで共有され、以前のほかの先生の診断も読めるのです)内科の先生には今日の診断をメールで知らせておきますね、とのことでした。
さて。手術して血腫を抜く選択と、漢方薬で血腫を溶かして流す選択があるとのことで(年齢的にそっちのほうが安心でしょう?)、漢方をお願いすることになりました。
西洋医学を修めた医師でも最近は漢方や鍼灸などの東洋医学を併用する方がいて、この柔軟性ってとても好ましいとわたしは思っています。
次の週。以前から担当していた内科の先生から、前立腺肥大の影響で腎臓がかなり悪いことを告げられました。
でも家族を呼ぶほどではなかった判断だったってことですね?とは、訊かなかったです。
それでも生活はなんとか自立していたので、一晩くらいは父もひとりでお留守番できそうだなと、
わたしは歯医者を再開しました。
一回だけ行って、またキャンセルすることに、なるのですけれどね。