小学生の頃『アタックナンバー1』というアニメを観ていて、漠然とした疑問があった。50年たった夕べ、急にわたしの中で、その謎に決着がついたという話。
名まえもしらないキャラである。最初はライバルのチームにいたのかな。主人公に憎々し気だったのが、やがて仲間になり、かわいげも見せるようになってたと思う。(その頃にはわたしがテレビを熱心に観なくなっていた)
片側に寄せたひとつ結びという髪型が気にいらなかったのだ。さびしい顔立ちにまるで似合っていないし。主人公やライバルの引き立て役だとしても、手抜きすぎる髪型だと小学生ながらに感じていた。
だって、実際にそんな髪型してる人は世間にいないし。
このお話の中ではわき役だとしても、かの女にとってはかの女が主人公なはずだし。そうしたら一番似合う自分を工夫するよね。
きっと原作のまんがでは、数コマぐらいにしか出てこなくて、その場しのぎのバリエーションとして描かれたんだわ。アニメだとお話を引き延ばすから予定外に出番が増えたんだわ。わたしはそんなふうに考えた。
(そういう子どもだったんです)
夕べの脳内で、どんな錯綜があったのかはわからない。
先日観た『漫勉』という番組で浦沢さんが、ちば大先生に「『のたり松太郎』にでてくる名まえのないわき役たちのすばらしさ」を褒めてらしたことや。
自分がセミショートをひとつに編み込むとき、(からだが固くなったのかw)首筋でなく左肩上で結ぶほうが楽になったことや。
そうか。あのコは後ろで結ぶのが技術的に苦手だったんだ。と思いついたの。肩上でしか結べなかったのよ。
ああ。なんかスッキリした。
アニメの(男子?の)描き手の問題でなく、あのコ自身の選択だったのなら、いいのよ。それで。
わかってもらえるかなあ。このビミョウな思い込みw
そして。出会うひとりひとり(子どもの頃に観たアニメのわき役のわき役)のそのあたりの深みまで意識せずに踏み込んでしまうから、わたしの心はおかしなことになりやすいのだわと、最近気づいた。
うん。あなたの気づかぬあなたの深みが、わたしには見えている、かも。