@芸劇 プレイハウス
まあ。なにしろ。辰巳さんとか加藤くんとか上口くんとか。お気に入りな男子が3人も出てらして、みなさん、ピュアでヤサグレたロッケンロールバンドが、もーめっちゃかっこよく決まってらして、
たばこを口の端にくわえてギター弾くとか、
はぁ~ ふんわりウキウキと、あれからずっと、幸せの余韻を味わってますヨ☆
そうです。おけぴでチケットを譲っていただき、観ることができたラッキーです。ありがとうございました!
ビートルズの創世期を描いた、映画を原作とする舞台でした。ミュージカルなのかな。音楽劇かな。心情を歌に乗せる曲とかは、ない。
でも、古き良きロッケンロールをいっぱい演奏してくれるの。(わたしはドラムの好き嫌いが激しい――重く打つ人の音ってコンマ何秒かズレるのが気持ち悪い――ので、上口くんのドラムが好きなタイプ寄りでうれしかった)
そして加藤くんのロックな歌も佇まいも、かっちょいいこと! こんなに間口の広いお芝居をされる方だったのね。(もう少し他の芝居、観にいかなくては)
いただいたお席が、中央通路の次の段だったので、このおふたりが鼻先を2回通り過ぎてね、ふへへへ、役得気分。
さて。この超ミュージカルなふたりに、辰巳さんが仲良しさんキャラとして混じってくる楽しさ。
辰巳さんってほかの人と絡むとき、巻き込んでいく独特な空気の厚みをもってると思うの。ほかの人の芝居を立てたうえで、自分の存在をはっきりと入れてくる。
その化学反応が、わたしにはとても楽しかったのでした。
(あ。ひいきの3人ばっか観てた傾向があるので、本来より、ちょっと群集劇っぽい解釈に流れてるかもしれませぬ)
ビートルズを描いていると言ってもね。
加藤くんはジョンレノンと名乗りながらも、特に役を寄せるわけでなく、なんとなく通じる感じは残るものの、ジョンという新しい漢を立ち上げてらして。ほかの方たちも、たぶん自分の感覚を優先されてて。
なので、ビートルズの伝記ものというよりも、ひりひりする良質な塩梅の青春グラフィティ!という印象でした。
とはいえ、
ビートルズの最後に残るメンバー、消えていくメンバーは最初からわかっているわけで。そこは、ずるい。せつない。
最初は、革ジャンのヤサグレたコピーバンドだったんだね。
後半、5人編成が4人になって、ポールとジョージの髪型がマッシュルームになったあたりから、歌にハーモニーが入って、うわ、ビートルズっぽくなった!と、びっくりして。音もね、気のせいかな、洗練された演奏になってたような。
で、最後はネクタイスーツ。いかにもビートルズな。
というように、ビートルズが商品になっていく流れがうまく構成されてて、おばさんとしては、感動が深い。(わたしは特にビートルズファンというわけではありませんが)
最後の演奏シーンは、状況的に胸が痛くて、当然、ノるにノれない感が残ってしまい。
え~!? ミュージカルだったらカーテンコールで、もう一発ノリノリなのをぶちかましてくれるのに~? が、唯一のフラストレーションでした。
幸せな舞台だったぁ!
もう一度、チケット譲ってくださった方に! ありがとうございました!