10/2は「美術を楽しむ日」です。
知らない? はい。四美大アラムナイが申請して、去年認定されたばかりの記念日だからね。↓↓
今年2019年の「美術を楽しむ日」には、多摩美校友会としてどんなイベントをするか?ということで、わたしも参加している「出前アート大学委員会」の出番となりました。
↓↓ 出前アート大学について
具体的には、多摩センターにある多摩美術大学美術館で、近くの小学校のひと学年を対象に「対話型鑑賞授業」を行いました。
美術館でのお作法を確認し、
会場を自由に鑑賞してもらったあとに、
グループに分かれ、指定の作品について大学生(学芸員の授業を取っている)と一緒に、観察・対話・メモする授業です。
事前に小学校側の先生から、ワークシートに書くことを目的にしないでほしいと言われ、でも、感覚・感想を文字にして書き落とすことは大切なんだけどなぁと内心思っていましたが、
実際には、書き落とすことにとても熱心な児童たちが多く、自発的にスケッチしている児童もいたし、
わたしの心配とは逆のことを先生はおっしゃってらしたことを知りました。現場の声は、大切。
55回目にして、出前授業の最大児童数です。昨今は、ひとクラス対応が認められず、ひと学年を対象にしなければなりません。
そして校友会理事は先生職の方が多いので、しゃべりや進行はおまかせ。
このあと、昨今ネットの噂に聴く風景を目撃! 先生の指示で、いっせいに水筒タイム。
ネット上では自己判断を学習する妨げだと糾弾されがちなシーンですが、見方をかえると、男子とかがふざけてずっと水を飲み続けるとかの予防なんじゃないかと、わたしは思っています。
現場の声、きいてから糾弾しようよね。
↓↓ 自由に鑑賞タイム
グループに分かれて、担当の大学生と作品を観察。気づいたことを発言してもらいます。
学生たちは事前に、校友会理事を子どもたちにみたてた、プレ授業を体験してもらってます。いろいろと話し合いながらチェックポイントを洗い出し、作品についても下準備するわけです。
上の写真の学生は、話しながらの動作が豊かな方で、すると児童たちも立ったり座ったりと自由な様子。
下の写真の学生たちは、プレのときから声が小さめでしたが、わたしはあえて注意しませんでした。実際、子どもたちはそのぶん集中してたと思います。
プレ授業どおりに進み過ぎて、時間が余ったので、予定外の別の絵でも鑑賞対話。(下のパッチワーク、ちょっと危ないモチーフがはいってるのでヒヤヒヤしましたが、話がそっちにむかなくてホッ)
他のフロアのチームは、時間が足りないほど話が盛り上がったというので、進行の予測は難しいです。
全体の反省としては、児童の経験のための計算に心を砕き過ぎて、学生たちにもう少しおもいやりが必要だったかしら、とか。
それでも結果、児童も学生も、素晴らしい体験と発見ができたのではないかと思います。
今回はご協力いただいたのが、身内の美術館だったことも大きい。
ね。こういう授業、もっとできたらいいんだけれどねえ。