あとりえあげん

影絵師・劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事・三茶de大道芸ボランティア/三軒茶屋と八ヶ岳南麓の二拠点生活

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

影絵と出会う その1

土曜日は、参加した影絵のWS(ワークショップ)の発表会でした。1か月にわたる全6回の最終日。

 

 

さて。結論から言うと、この一か月は楽しくて、刺激的で、居心地がよくて、できた作品は美しくて、別れがたい出会いに満ちていました。ん。どんな形になるかはわかりませんが、わたしの今後の人生に、大きくかかわっていく予感がします。

ってか、影絵の勉強と考察、するから!

 

今までほぼノーチェックだったけれど、日本の影絵って案外ブルーオーシャンかもしれない?と感じました。どうなんでしょうね。

わたしが今後、自主的な活動を企てるとしたら、小劇場的な演劇かミュージカルなのか?と考えなくもなかったけれど、レッドレッドオーシャン過ぎて、思いついただけで萎えw

 

10数年前、講座で出会った友人たちを巻き込んで、一度劇団を立ち上げたけど、それはね、めちゃくちゃ勉強になったけど、

中には手ひどい裏切りがあって、

以来、誰かと大きな何かをやることに対して、逃げ腰になったというか、不信感というか。

 

だけど、わたしならではの、わたしの原点回帰的な世界観は、影絵の中にあるかもしれない?と気づき、

まあ、その辺は、少し勉強してみてから判断するけど、

 

しかしこんなに、自分とかなり魂のタイプが似ていると思われる人たちと複数出会うって、なに? 今朝めざめたとき、少し泣いてしまった。

6、7回しか会っていない人たちに、わたしは受け止めてもらえたんだなって。

 

 

しかし。笑っちゃうでしょ。

発表会だよ!

 

WSを申し込むときは、最終日に「お客を呼んで」発表会をするって箇所を読み落としてて、初日の説明で知りました。えっ? あれ?

 

説明すると。わたしは見る側作る側が好きで、大好きで、

ゆえに作品を俯瞰で観られない「演者」はやりたくない。好きじゃない。

加えて。学習障害レベルでものごとを覚えられないし。だから台詞とか振付とか無理。若いころはそれでも頑張ったし不安と戦ったけど、

おととし大病して心臓やたぶん脳も欠陥品になり、年も取った今は、努力ややる気の問題でなく、100パー無理! 

(理解や流れだったら頭と身体に入るので、そこでどうにか補う)

 

 

理由はともかく、自分の状況は早いうちにみなさまに申告(この講座では連絡アプリが大活躍! 今どきよねえ)。結果、全体の演出でふんわりとフォローいただきました。川村先生、ありがとう。

 

 

そして。その方法論の結果、今までにない、表現の深淵を掠った感覚が残ったのよね。

お客はとてもとても楽しんでくださったようだしね。

 

 

影絵ってね、客席と舞台の間にスクリーンがあるから、

客席の反応がわかんないんだよね。

しゃべってて、あれ? 客席に伝わってるのかなって不安になったとたん、実は大トチリというか軽いパニック起こしかけたんだが、会話相手の川村先生が突っ込んでくれて、自分も居直れたんだ。

音楽のライブに近かったのかもしれない。

 

 

 

さて。

発表会の翌日曜日はだらだらと過ごし、

夕方、食事を作ろうとして傷んだ野菜たちに気づき、ごめんね、ごめんと言いながらかなり捨てる儀式を、久しぶりに決行。

これは公演後に行いがちな儀式。懐かしい感覚だった。

WSの発表会とはいえ、最後は集中した5日間だったからなあ。

 

そこかよっ!とつっこまれそうだが、

感覚が、ちょっと演劇人に戻ったような。

え、独り暮らしじゃないと、わかんないかなあ。祭りが終わって、日常に戻る儀式なんだよ!

 

 

(つづきますよ)