あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

グーとパー

日本人の演じるミュージカルがわたしは好きだ。

 

と、言葉にする機会が今までなかったな、と気づいたので、書いておきます。

実は数十年前にブロードウェイやウエストエンドで、いわゆる「本場の」ミュージカルを観たときから感じてました。勇気がなくて、とても、言えなかったけどw

来日組にいたっては、ほぼ論外。

旅先で、いよいよ雑な芝居してるなぁと感じてしまうことが多いので。はい。なので最近は、まず観ません。

 

そうです。欧米人のパフォーマンスは、パワフルですが、大味なんですって!

日本人の演出や、演者の佇まいの細やかさに見慣れてしまうと、あーゆるぎない「石」と「肉」のの文化の人たちなんだなあと感じます。

でもなぁ。わたしは「紙」と「ゆば」の繊細さのほうが、肌にあうわ~

 

(と書いたあたりで、ふと。じゃんけんについて思い至ります。

石よりも「柔でも不定形で包み込める」紙のほうが勝ち。として疑問をもたない日本人の感性ってスゴクない?)

 

 

あとね。

 

昔は、日本でもミュージカルのロングランができるような(石の?)文化にしたい。お客さまを育てたい。とか考えてましたが、最近はね。違うの。

1・2か月で演目を変える美学みたいなほうが、日本の文化らしいのかもしれないって気がしてきたのですね。(演るほう創るほうは、めっちゃ大変なんだけど!)

 

日本の神事は本来、木の下とか大岩の陰とかで行い、終わったらすべて取り払って無に戻してたんですって。神社とかを建てるようになったのは、仏事(お寺)の影響なんですってね。

それを考えると、多少は粗末な仕立てでも、いい加減な出来でも、次々といろんな演目を流れるように展開していくほうが、紙の文化として自然なのかもなぁ。

ま。そんなことを考えたわけですよ。

 

 

技術とか自在な発想とかはね。欧米に学ぶべきこと、まだまだたくさんありますけどね。

 

でもね。わたしたちの理想形は、自分たちのからだの中にありそうですよ。たぶんね。