タイトルに「始動!」とは書いたものの、劇作家のさびしいところは、テキストを渡した時点で自分の役目は終わり、今後、作品のすべては「他人」に託さなければイケナイこと。
とはいうものの、わたしの紡いだ言葉たちを、自分のものとして発してくれるキャストたちは、いわば血肉を分けた家族。みたいな感覚もある。
昨日は顔寄せでした。10人のガールズ。かわいいかわいい。
チームで交互の本読みもあり、はじめて出会ったテキストなのに、ときどきキャスト間ではちゃんと熱を宿し、
少女の声で発せられると、計算外の緊張がよぎったりして(うっわぁっ~)、
かの女たちが今後、どんな世界を作ってくれるか、とても楽しみなのでした。
『フラッパーズ』はジョーズ・カンパニーの人気演目のひとつです。
今回、完全リメイクのおはなしを受け、なのでわたしの肩がきが「上演台本」となっているわけです。
実はその前、『ラブリーズ』のように別設定でのシリーズものをと、主宰の譲治さんとあれこれ考え、書き起こしてもみたのですが、初演の設定の持つ破壊力は超えられそうもなくて。
初演そのままの設定を、わたしなりの言葉でリメイクする。となりました。
リメイクにあたって、わたしがこっそりと意識したのは、ミュージカルの古典名作『コーラスライン』でした。陽の当たらない場所にいても、それぞれに過去を抱え、全員が主人公だよ! 自分を大切にして、未来と向きあおう! というテーマですね。
なので、初演と同じ設定ですが、シリアス度は少しばかりきつくなったかも。昔の少女たちよりも、現在を生きる少女たちのほうが、一見、お気楽でのほほんとした印象の奥で抱えるキズは、おとなたちが思う以上に、繊細で深いですもの。
そして書いてみると、譲治さんの、やっぱりあーしたいこーしたいが駄々洩れwで、
結局第8稿を重ねるというオオゴトに!!
公演は、
2019/08/06(火)- 08/12(祝・月)
@下北沢小劇場楽園
日時指定・自由席 3000円
観に来てね!