なりゆきで3回観劇したので、おとなWキャスト制覇。
そして間をおいて観劇するうちに、新演出がゆっくりと熟成し、モブも含めて人物像がくっきりしてきて、恋物語と、女性の成長と、歴史の皮肉と怒涛を描くステキなミュージカルになった!と感じました。
バルコニーのシーンがロマンティックだった。はじめてそう感じた!(自分がまだ、こういうシーンでロマンティックを感じるのか!とうれしかったです)
出だし、加藤ロビンはもうちょっと自分を押しだしていいんじゃない?とか感じたけれど、だから逆に、女子に心を翻弄されながらも受け止めてくれる感がステキだったのかな、とか。演技を決めてかかっていない危うさが、もうちょっと慣れてきたときにどうなるかが楽しみです。
そうだ。あやちゃんがエッチの直後の芝居をちょっと固く、おとなの強さみたいの打ち出したの好きだったなあ。人間として、女王への一歩を感じさせたの。
開演前にふと、フェリペってフィリップ?と気づき、少女まんがの大家の木原さんが描くひーりっぶを思い出し(アンジェリクではなくデイジーのほうね)。古川さんが出てきたらまんまだったので、楽しかったのでした。うふ。
あのね、新しいヴォルフガングが生まれそうか?と次も楽しみです。壊しちゃえ~
ってか再演になって、フェリペの存在が俄然おもしろくなったよねえ。
一幕の終わりあたりで。べスを見守るキャットの表情がツボでした。見逃してる方が多いと思うけど、なんともいえない。とか書いちゃうと、今後がやりにくくなっちゃうのか。
二幕の三場あたりになるのかな。アスカム先生がべスを心配してるソロナンバー。仮想空間より、具象風景のほうがいいなあ。満天の星の下、暗い森に囲まれた塔の屋上、などと夢想しながら見てました。
こんな、二次的な遊びがイメージできるようになることが、熟成度を示す気がします。
べスの最後のお着換えタイムの歌とか、アスカム先生の努力が実を結んだんだねえみたいな軽いフィクサー感を感じてみたりね。
にしても、キャストもお衣裳も、夢のように贅沢だなあ。
という感想も、良質な作品になったからこそ、言える。(今までは、無駄にもったいないなあ感があってw)
日本から輸出できる演出! そう思いましたよ。
あ。パンフレット、買いそびれちゃった! 一回読んで積まれていくだけなので、買うのどうしようから始まって、あーでもやっぱ、帰りがけに買おう!と決心したのに。