あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

「春酔いの島」 次の作業

昨日のワークショップでは、それぞれが現在書いてる・書きたい作品の構想を話した。
今までこのブログで書いてきたこの作品の経緯を、声で(あたふたと)説明しながら、自分の中で硬くて透明な光にあふれたパステルカラーな世界を感じる。 あまり人間の匂い、がしない? やはりかなり変、なんだろうかと不安になる。 

だが、もともと幻想的な趣向の強い作風の集まりなので、わたし自身への反感や違和感や突き放した雰囲気がないことに救われる。 ……相手にされない内容だったってだけかもしれないけれど。 (^◇^; inaori !

実はなんとなく、ぼやーっと芝居ひととおりが書けてしまいました。 で、次にどう手をつければいいかわからないし、その前にこの描き方で芝居が成立するのか、見当がつかない。 どんな形で提出すれば、講評がもらえるのかもわからない、といいましたら、師匠に「そこからプロットを起こしなおしてみたら?」とアドバイスされる。 (普通、プロット/シーンの枠組み を描いてから、芝居を書き出します) ああ、なるほど。

moyuからは、とにかく書いてみなきゃわかんないじゃん? それから、それから!なんて、超前向き発言を賜る。 (この人、自分と全然似ていないのに、なんかどっかが通じるよなあと思ってたが、昨日ムサビと判明。 あ、わたしタマビ。 専攻は違うが、美大卒同士であった)

今まで、自分の中では、個と個の対立しかイメージしてなかったが、他の人の作品の話とかを聞いていると、集団の意思、について考えてなかったと気付く。
この場合だと、神が治める島の ヒト/島民たち(コロス・アンサンブル)。
かれらは背景として色をつけるために存在するのではなくて、神に対する意見・主張を持たせた脅かす、不安材料として描きたいかな、と。
となると、神vsヒトの関係性の設定を、もっと立てなくては……?
(こうして書いてると、今まで考えてなかったんかいと突っ込まれそうなほど、当たり前のことに気付いていなかったんだなぁと思う)

前回、観客の視座をどこに寄らせようかと迷うと書いたが、そうか、このヒトたちに沿わせられないかな、と。
うまくいけば、平均的な集団の意識が、神(どの誰かはとにかく)を追い詰めるって形にもっていけるとおもしろいかな。

 

最近、このブログを立ち上げてつくづくよかったなあと思うのは、おかげで、劇作家(見習い)としての自分を、なんとなくまとめられたというコトです。
照れとか、逃げとか、あやふやさとか、回り道とか。 他の趣味とか。
自分の中で切り捨てるものが整理できたし、覚悟も出来つつあるんじゃないかなぁ。