最近、夜は22時ころには寝ることが多い。てっぺんより前に寝るなんて、遠足の前日だってあり得ないわたしが、です。
それは睡眠というより、切れ切れな気絶。
寝返りをうつのを失敗すると、腰の痛みで目覚める。
夕べは、1.5-2時間おきに、5回くらい起こされる。
父が起き出して歩き回る気配は、歩行器につけた小さなカウベルが知らせてくれる。診療所の先生に歩行器を提案していただいてから、多少不安が緩和されたので、夢うつつの中でベルが聞こえても、慌てて飛び起きなくて済むようにはなった。
痛い痛い痛い、よいしょっと小声で言いながら、起きて、父の動きを見守る。途方に暮れているときはベッドに誘導する。
ときどき声を荒げてしまって少し落ち込むが、どうせ父は覚えていない。
わたしの腰が痛いのは、突然気を失ってくずおれる父のからだをとっさに支え、その姿勢からよき位置へとずるずる動かしてたのが原因。ストレッチとかサロンパスとか入浴とかで痛みをだましだまし収めていても、次が突然重なるから、痛みはどんどんと悪化する。
立たせたり移動させたりと予期できる介助は、入院が決まった時点で古武術をベースにした介護術の本を読んだので、どうにか負担なくできるようになってた。
問題は、とっさの動作だったわ。
今では父の調子が落ち着いてきて、こっちもコツがわかってきたし、ひどく痛めることはなくなった、と思うけど。んん、まだわかんないか。
父の調子はまだら。さっき出来てたことが今出来なくなってる。で、まだ出来るようになったり、の繰り返し。
知恵比べみたいなことをしてる気が、うん、しなくもないわね。