数ヶ月前、ゴーギャンやゴッホのことを考え続けていた頃。
高速バスから見える風景がことごとく、
印象派風というか、
中期のゴーギャンタッチとかゴッホのタッチとかに変換されて見えていた。
あのへんの風景をこんな色や質感やボリュームに置き換えるんだろうな、みたいに。
牧歌的な詩情をあえて不器用に崩して構成して。
今のわたしたちからするとそれは、古臭いありきたりなスタイルだけれど、
当時のかれらには、
新しくておしゃれでわくわくする手法だったんだろうな、と。
一緒にわくわく感も感じとろうとしてみたりする。
若々しい感性や苦悩がわかるようになった気になれる。
楽しいというより奇妙。
先日同じ風景を眺めながらそのことを思い出した。今はそんな変換はない。
が。
この数日は、日常目にするオブジェがことごとく、
ペーパークラフトふうに、
シンプルなものの形とレリーフな影が魅力的に強調されて見えている。
世の中には、キレイな形とレイアウトがいっぱいある。
どんなものも絵になる。
今のわたしの目を通してみれば、ね。