あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

あけました☆

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いかがお過ごしですか? いつもお世話になりありがとうございます。 旧年は生活が一変、八ヶ岳の別荘で父の在宅介護を始め、映画・ドラマ、 テレビゲーム三昧な日々を送っています。生きていればいろいろ起こ り、でもどうにかなるものと知りました。多くの出会いとおかげさま で月に一度東京に帰り、観劇や多摩美校友会理事の視察などしていま す。応募戯曲が第33回テアトロ新人戯曲賞の最終選考に残り、同誌に 掲載されました。まんが描きとしてはミュージカル『オリバー!』に 係らせていただきました。 感謝とともに。今年もどうぞ楽しくよろしくお願いいたします。

 

あげん

ミュージカルについて 1

夜更け

 

 

眠れない 

 

どうしていいか、わからない

 

吐き出さなければいけないのか?と思う

 

気づけば 想いが 澱み ふりつもっていた 自分の中

 

消化出来ない 昇華したい  

 

 

ごめん

 

真夜中だから わけわかんないこと 書いてみたくなっただけかな 

 

 

おやすま

1回 寝てみるね

在宅介護はじめました-10

父の症状は。

脳内血腫もありますが、基本、慢性腎不全からくる尿毒素の脳内蓄積が原因と考えられると診断されました。認知ではないそうです。

 

なので、本人と家族の努力で、状況の改善が目指せると、わたしは解釈しました。おー。

 

 

現在の治療は、尿管にカテーテルを通して随時バルーンに排尿しているだけです。月に二度、往診の際に増血剤を注射してもらいます。

排便も自力。4日以上ないときは、処方してもらった「便をやわらかくする」薬を飲ませますが、ほぼ飲みません。

体制は看取り介護。

父が毎日を、ふんわりと幸せに暮らせるか?がわたしの目標です。

 

 

入院中にいつの間にか右手がマヒしてて、帰宅後、いわゆる犬食いする様子がショックで(病院ではどうしてたんだか)。

歩くのも辛そうなので、ベッド横に椅子を持ってきてテーブルとし。

左手だけで食べられるように、サンドイッチやおにぎりを中心に切り替えて。

部屋には小さく音楽を流し、

わたしは床に座り。

そうして。ふたりで穏やかな朝食をとりながら、

これがいいんだ。守らなければいけないのは、この時間なのだと決心しました。あれから一か月半、か。

 

 

これはいつか来ることだと自覚していたとはいえ、わたしは案外、日々をスムーズに受け入れた自分に、軽く驚きもします。

 

で思い至ったのは、この介護は創作に似ているのかもしれないということ。

 

途方に暮れる壁の前で、出来ることを少しずつ重ね、出来ないことを工夫し、少しずつ切り崩していく感じや、

先の見えないストレスの重みの苦しさ。

垣間見えるわずかな希望に方向を託す。などが、

なんとなく創作しているときのスタンスに似ている気がしたのです。

 

つまり、わたしには慣れ親しんだ状況なのかもしれません。

 

でも世の中で、介護はクリエイションだと発言したら、反発を感じる方は多くいるのだろうなとも思います。

 

 

 

 

今、自分はなにもアウトプットしていません。

ブログを書くことすら精神は要求していないけれど、日々の想いは書き留めておいたほうがいい気がするので(いつか創作に役立つのかしら)、努力したいぐらいです。

インプットは、主にTVとネットと読書から。

 

田舎暮らしでも、録画機能で観たい番組はストックできるし(WOWOW契約しといてよかった!)、

欲しいものはネットで買いたい放題だし(気を付けないとamazonへの支払いが大変なことになりそうだわ)。

SNSでは、リアルな友人たちと軽く会話できるし。

そして月に一度くらいは東京に戻り、舞台を観られるし。

 

はい。わたしはちゃんと、自分が受け入れられる暮らし方になるようデザインしました。たぶんこれは、わたしの努力です。

 

あとはこれから、何ができるか。

 

 

あ。

先日、電気屋さんからお知らせメールがあったので、PS5(ゲーム機)の抽選に応募したんだったわ。これが当たったら生活が崩壊するかな。あれ? (抽選には当たらない人生なので、つかの間の夢を楽しみます)

 

在宅介護はじめました-9

月が変わって、GWも終わりました。

 

父のからだはずいぶん元の状態に戻ってきました。

昨日は歩行器ではなく杖で、買い物についてきました。(スーパーの中ではカートを押してくれてる)これで1300歩。

先日は植物園へ行って散歩してからの買い物で、計3000歩でした。散歩の際はわたしが車椅子を転がしてついていきます。疲れたらその場で座るために。

ご近所を散歩していて疲れて一度、車椅子に移ったのだけれど、八ヶ岳の裾野は坂ばかりですから、帰り道は下り坂。車椅子のセオリーで進行が逆向き(後ろ歩き)になるわけで、それが怖かったみたい。そのあと、家から10メートルのところでいったん座って休憩したのですが(あと少しなんだから歩いてよ~と内心思ったが、せめて車椅子で運ばせてよ~と思ったが、スゴク思ったが、はい、言葉にはしてません)、そこからすら自分で歩くと言ってききませんでした。はいはい。

 

昨日から、家の中でも杖に切り替えてみました。歩行器だと尿をとるためのカテーテルとよく絡まっていたのですが(なんで絡まる?)、とりあえずそのストレスからは解放されたようです。

 

入院前に普通にできてたことが退院時になんでできなくなってんだか!と、こぼした時に。在宅医療の主治医の先生から、94歳まで生きてる男はほぼいないんだから、できないことがたくさんあったアタリマエよ!と言っていただき。

ですよね。そりゃそうだわ。

できることを数えて、感謝しようと、切り替えました。

 

 

着替えて、外に出ることを増やしたのは、軽い運動と一緒に、頭の中も少し動き出す感覚があるからです。

わからなくなって途方に暮れることが多いのは相変わらずなのですが、会話が会話らしくなってきたし、いろんな心配事(支払いとか契約とか、今の自分のこの状態は正しいのか?とか)も、それなりに抱えるようになってきて。

 

 

これ。この部分。

 

 

あのね。わたしの中にはずっと葛藤がありましたよ。

一時(入院時)は無反応で呆けたままな状態にまでなり、それからいろんな手段で脳の活性を目指して(入院中でも、これは家族の役割のようですね。あ、これは皮肉ですよ)、

すると。

わけのわかんないことを主張しだしたりし始めるわけですよ。本人の中では理路整然としてるらしいけど、いやいやいや違うからね的なことを。

それを論破するのが(一応、わたしは静かに粘って論破します)、そりゃ大変で面倒で。納得しないで父が癇癪起こすときもあるし。けんかにもなるし。

 

これがね、すっごく大変なのです。

 

そうなると、脳の活性化って、「本人にとって幸せなのか?(←これがわたしにとっての大命題)」とも考えるんですね。ぼーっと生きてるほうが、実は幸せなんじゃない? せっかく神さまがくれたニルヴァーナ(涅槃)な境地を、わたしがおせっかいにも邪魔しているのは、大いなる思い上がりなんじゃないの?

 

現在では、悩むこともその人の権利だから、可能なかぎり脳の活性を目指そうという考え方をしています。これだって、この先、考えを変えるかもしれないわ。

 

 

在宅介護はじめました-8

今日は満月だとSNS上でにぎやかですが、大泉は曇りです。お写真をあげてくださった方々ありがとう。

さっきベランダに出てみたら、がささささっと、まっ暗闇の中を何か生き物が走り去りました。キジにしては大きく、シカにしては小さい気配。なんだったのかな。

 

 

父の頭の中は相変わらず、つながったりバラけていたり、です。退院直後、不自由になってた右手は、なんと!おはしをもてるまでに復活!しました。

一方で、夜中に起き出した後、ベッドの前でどうやって寝ればいいのかわからず、立ち尽くしていたりもします。わからん。

 

食事はよく食べます。

毎日のヤクルト、皮付きりんご+ヨーグルト、みつ豆(寒天)のおかげでか、薬がなくても一日おきに排便できるようになりました。

(わたしを褒めて!)

 

 

今日は何か月ぶりかで、床屋さんに行きましたよ。

父の行きつけは予約制のない床屋さんで、ダメ元で金曜日に行ってみたら(父は久しぶりパジャマではない服を着て、少しシャンとしました)1時間待ちということで。今の父にはキツイので、また来ますと去りかけたら、追いかけてきてくださって、直前に電話くれたら空けて待ってますからとご親切を言っていただいたのです。(父のよぼよぼぶりに、ありゃ待てるはずないと判断してくださったのだと思います)

 

お店の前のコンビニに車を止めて、お店までは歩行器。椅子に座ってからは自立する杖におしっこ袋をぶらさげて。

ご主人に「どうしちゃったのょ」と明るく話しかけられて、「いやぁ」と答える父はうれしそうで、男同士の会話のよさってあるよなと思いながら、人とのつながりが父の脳細胞に与える影響に感謝しました。

 

で、わたしは父を置いて、買い物に。

 

おかげさまで。父、さっぱりとして普通の人間らしくなりました。あー大切だわ。

で、今まで気づかなかったけど、耳のお掃除をしてもらえて(床屋さんってありがたいわね)、久しぶりなので実はかなり痛かったようなのですが、そうか、耳の掃除なんてチットモ思いつかなかったわ。

 

 

というわけで、要介護レベル3でも床屋さんにいくのは大切!の巻でした。

 

 

 

 

過去をいろいろ書いておきたいけど、現実逃避したいらしいわたしは、とにかく眠いのよ~!

なかなかブログをかけません。