あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

髪の色

高校生のころ、まんが自画像の髪の色を迷ったとき、

オレンジ色

を選んだのは、デヴィッド・ボウイという火星人☆が大好きだったから。

 

恐ろしいことに、それから40年。そのお約束を一度も疑わなかった。

SNSで使っているアイコンは、ブルーのエクステをつけた記念で、地色を真正オレンジにするのは躊躇われたの)

 

ちなみにわたしは、人生で一度も髪を染めたことは、ない。(それについて語るとチト長くなるので、割愛)

なので60歳を前にした現在、半白髪です。

 

 

『シークレット・ガーデン』のお稽古場に伺った初日、うっかりと集合写真に紛れ込んでしまい、その日のうちにSNSで拡散された。

 

自分の白髪頭と向き合った。

そして40年前にはあり得なかったが、普通にオレンジ色に髪を染めてらっしゃる女性もいらして、その写真に写ってらした。

 

 

稽古場リポートのまんがの、色を塗る段になって、わたしの手は止まった。

自分の髪、何色にする?

 

かくして、薄い青紫となりましたとさ。

 

 

麻婆豆腐

みじん切り生姜

みじん切りニンニク

油を回してぽろぽろにした合いびき肉

 

豆板醤

甜麺醤

砂糖

醤油

 

スープの素

ウイスキー紹興酒

 

ひし形に切った絹ごし豆腐

みじん切り長ネギ たくさん

 

水溶き片栗粉

ゴマ油

 

以上を順に炒めて、混ぜて、最後に、

 

粉山椒 を振る。

 

 

麻婆豆腐、作んのそんな手間じゃないよ!とか言ってきたけど、

やっぱチョット面倒か?

 

でも極上に旨いよ~! やってみ。

 

 

あ。今度、豆腐でなくて、ナスとピーマンで作ってみよう。なんで今まで気づかなかったんだ?

 

そっか。冷蔵庫の残り! 明日は春雨を和えてみよう。なんで今まで(以下同文)

 

 

『モーツァルト!』

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すてきすてきすてき!

新演出の『モーツァルト!』を見ましたよ。@帝国劇場

古川・綾ちゃんペアでした。

 

装置が一新して、全体に少しずつ少しずついろいろが刈り込まれて、

今日は一階A席の端っこの席だったんですけれど(チケット、取りづらかったよ~)、歌詞がくっきりと聞き取りやすくって、

結果、

あーそうだよね、この歌、このシーン、そういう意味だよね!が浮かび上がって、

だから!

それぞれの自分自身との葛藤が、そして人と人との葛藤が、とても胸に迫ってくる印象になったと感じました。

パパも、ナンネールも、コンスタンツェも、とても哀しい。

 

装置の前面を縁取る三本の五線譜が、しゅぅぅっと動くのが、額縁の大きさを自在に設定して、美しくスピーディに効果を発揮してました。

そしてピアノ型の、階段! 階段最強! 人と人との距離感を、絶望を、希望を、探り合いを、なんて多く物語るのでしょうね。

 

古川くんの新ヴォルフガングは、(何曲かで課題は残るものの)ナイーブで素晴らしかったです。かれの持つ、とりとめのなさげな雰囲気が、アマデという才能が抜け落ちた後の、奔放で生身の「からだ」っぽくてね。

ふたりでいると、半身同士に見えて。ふたりでいるのに、とても孤独に見える。

古川くん、前任者たちをなぞるのではなく、自分の感覚として演じてるのがすごいです。(一か月後にもう一度みる予定で、とても楽しみ!)

 

そして今日は、綾ちゃんの回を観るためにとったチケットです。

未来の墓堀り時の態度につながる、嫁としてのコンスタンツェの苦悩! ミュージカルというよりライブの歌い方っぽさがちらつくけど、女性として独立した人格を持ってて、好きでした。

 

あとね。高台に立つ猊下から、長く零れ落ちる赤マントの美しさ~ 本日一番の萌えポイントは、そこ~(マニアックすぎ?)

いばりんぼの歌、神との対話、やっぱ似合うよね~ (こないだのさわやかなカントリーなんかもよかったけど)

 

ヴォルフと対立する歌は、今後に期待☆

そこからの流れが、音楽がお貴族だけのものから「みんな」のものになっていく演出になったのが、めっちゃステキで。

つまりあのときの猊下の執着は、滅んでいくなにかの象徴なのかな~とか思ったし、ヴォルフはいろんなものを振り捨てるお年頃だったのかな、とか。

えーと。だから、古川くん、おじさんに負けるな! がんば~

 

 

♪ 自分の影から逃れられるのか?

の意味が、今日、初めて実感したかもしれないのでした。自分の中の、目をそらしたい部分を、キッチリ自覚し、受け入れろ!って。

あー震える恐怖だ。

でも、それと向きあった者だけが見られる風景があるよって、ね。

 

『ヘンリー五世』

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今日は ふんわり と幸せな気分。粋なライブの翌日とか、パーティで思いがけない人と楽しい会話ができたときの翌日に、似ている。ゆらゆらニヤニヤと余韻に身をゆだねている感じ。

で、肝心なのは、昨日はシェークスピアの歴史劇を観てってことなのですよ。

そっか。あの舞台は、ライブやパーティに似ていたのか。シェークスピアだけど。

 

演劇っていいなぁ楽しいなぁと、ずっとわくわくしてました。作った人たち全員のことが大好きだぁって♪

装置も衣裳も趣向もステキで、特に戦争シーンを大幕とフラッグを使って、舞台上の人数以上の迫力と説得力のある素晴らしい効果をあげてました。

そして、シェークスピアと向き合い続けてきた日本演劇文化の歴史(日本人のシェークスピア演出のお約束)の集大成も感じたのよ。

 

訳は小田島さんので、つまり、だじゃれに特化した、詩的要素には欠ける、普段着っぽいわりにしゃべりづらそうな日本語。なんだけど、それがこの舞台の、男子校のクラブ活動っぽい親密な雰囲気とよく似合っていた。

(あとからほかの人の訳もあるのかなと探してみたけど、わたし好みである福田・松岡・河合さん訳のはないようです)

 

客席には若い女子が多く(浦井くんファン?)、ちゃんと芝居そのものを楽しんで反応してるのが、実にいい感じでした。

(今年観たほかの舞台で、贔屓の女優だけを拍手と笑い声で盛り上げようとするファンクラブ軍団(昭和かっ!?)がまだ生き残っているのを体感したせいで、むっちゃ好感度が高い!)

 

あと、役者同士が親密すぎると、なれ合いと自己満足だけのつまらない舞台になりがちだけど、演出・鵜山さんの匙加減なのかしら。抜群の、客席の誰もが阻害感を持たないで済む、良質さでした。

 

 

浦井くんは『王家』で身に着けたやんちゃな風格が、緩急のあるチャーミングな、新しいシェークスピア・キャラを造形してた。と思う。ポップで、かっこよくて、でも染み透る苦悩を宿してて。

 

あのロックで野卑でかっちょいいフールなチンピラは誰?という役者さんがいて(ロックな髪型なのでお顔がよく見えない)、後半も過ぎてから、んん? まさかの岡本健一さん?と気づき、うっわーっ★ 驚きました。

 

そして。この劇団?の空気感は、岡本・浦井コンビの人格と仲の良さから醸されてるのかな?とも。

 

 

今まで、シェークスピアのヘンリーシリーズなんて、戦争と戦争と戦争の話なんでしょ?と、食わず嫌いだったの、反省します~

 

@新国立劇場 中劇場 6/3まで

 

 

目黒と巣鴨で

上京したくんちゃんと、お出かけした。

 

まずは渋谷でランチ! 公園坂下のヴィーガンなおいしいカレー屋さん。ミラン・ナタリジ。1000円で、4種のカレーと2種の焼きたてナンとご飯とサラダとデザートが食べ放題!

 

それから目黒へ。

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なつかしい時代の(小学生の頃、TVや雑誌で見かけたような)美しいお衣裳をいろいろ拝見する。(当然だが、コレクションは撮影禁止)
あげんはレース系の繊細なのが好きだよね、とか言われる。はい。

今でも通用するデザインと、コスプレになっちゃうのとあるのは、どこの差なんだろうねえ。

 

駅前に戻り、コーヒー店でおしゃべり。

巣鴨って行ったことないよね~となり、向かう。山手線で25分。

 

駅を降り、たぶん向かうべきはあそこだよね。(全体に、高齢者に親切な大文字)

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入口付近のいらした巨大なお地蔵さんにご挨拶。

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商店街をぶらぶらする。赤い下着とかパワーストーンのお店とか、衣料品が安いな、ね、これならありじゃない? とか、遠足気分になってきた。

 

目的地はここか?

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洗い観音

わたしは目と肩をごしごしする。視力と肩コリをお願いします。

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あとになってから、くんちゃんに、そーいえばとげぬき地蔵を見なかったねと言われて、調べたら、どっかで「御影をください」といってお札的なものをいただくべきだったようです。
でも今、のどに骨はささってないしな。また行こうね~ となる。

 

インド雑貨のお店で、ヒスイの指輪買いました。800円なり。 

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で、くんちゃんが、目黒のコーヒー店に忘れ物をしたことに気づき、電話で確認したらあるというので、逆戻り決定。

恐縮しきりのくんちゃんに、目黒で夕飯おごってもらいました。桜エビとゴボウの冷やし天ぷらそば。

 

渋谷にもどっても別れがたくて、ヒカリエの雑貨フロアをうろうろとひやかす。
歩き疲れたところで、解散。

いっぱいおしゃべりしたよ~