あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ビューティフルなチーム

先週末は友人3人と某歌劇団の旗揚げ公演『椿姫』の表方のお手伝いをしました。

 

友人で関係者のさとみにゃん(アマチュアオペラの常連)が、

みんなにロビー周りをまかせたら(初代キャッツシアターの表方アルバイト仲間です)、わたしはコーラスとして舞台に出てもいいよねえとか言うので、どうぞどうぞと。

そんなこんなだったからアマチュアオペラだと侮っていたら、

 

とんでもなく超一流の旗揚げ公演だったみたいで、度肝を抜かれましたよ。

 

前日にゲネのご招待はあったけれど、あいにくわたしはほかのチケットを買ってあったのでご辞退し、

手が空いたら客席に忍び込んで観ていいとも言っていただいてたのですが、結局そんなヒマもなく、(ロビー周りって結構、地味にやることが多いのよ)

 

ただ、遅れたお客さまを客席後方ドアから入れるとき(自由席なのでそこまでしかご案内しませんでした)、垣間見えた舞台の美しさにぎょっとし。

道具に格調があるし、お衣裳もゴージャスだし(これは楽屋から予感があったけどアマチュアもすごいなあぐらいにしか思わなかったw)、

 

ロビーに漏れ聞こえるオケの音、アリアも、合唱も、ありゃ、もしや豊かさ厚さが相当なレベル???と予感し。 

 

二回目の休憩でロビーに出てきたお客さまたちの至福な表情(!)を見て、これはめちゃくちゃヤバイ出来のオペラなのではないかと直感し。

(ちなみに。この表情を見るのが舞台関係者の至福のひとつです)

 
幕切れのほんの数分だけ、親子ブースに忍び込んで、ほんのちょっとだけ堪能しました。うわー、ヴィオレッタ、すてき!
どういう経緯の団体なのかは不明だけれど、超本格オペラだっ!

(見損なっててこめんなさいっ!)

 

 

で。

 

話はわたしたち表方(おもてかた)手伝い4人の、手前みそです。

 

 

公演のロビーまわりなんて、きちんとしていて当たり前で褒められる対象ですらなく、裏方という単語は知られていても表方は知られていないし。

だから、自分で褒める。(笑

さとみにゃん以外、誰も褒めてくれないから、自分で褒める!

それはそれはビューティフルな仕事をしたんだよ!

 

 

1年間のバイト仲間といっても30年ぶり(!!)で。まあ、みほさんとわたしは一緒にミュージカル作ったりはしてるけど。

500人弱のお客さま相手に、割り振られた作業以外にもやることは次々と出てくるもので。

 

でね、

あ、あそこに誰かいったほうがいいなと感じる場所に、すぅっとほかの誰かが入ったり、わたしの突発的な対応の前後でフォローしてくれてからすぐに去ってたりするあまりの自然さに。

なんなんだ、この無言のチームワークは。。。。。。

 

じゅんこさんに、

キャッツバイトのとき言われた仕事をするのではなく、自分たちで話し合ってルールを立ち上げていってた成果かなあと言ったら、

それを言ったら、劇団はよくもまあ、バイトに全部をまかせたよねえ。オソロシイ。という話になりました。

数人の営業、小娘たちのバイトだけで、よくも全部処理してたよねえ。しかも、当時はまだSNSがなくてよかった!的なアクシデントがいくつも勃発したし。(その恐ろしさに今さらおじけづいたw)

 

その夜のグループメッセージで、

お客さまのクレーム対応をしてたえっこが、ホントに素晴らしかったんだよ!と、みほさんがさとみにゃんに告げてた。だから大丈夫だと思うけどクレームが1件あったことを報告しておく、って。

 

まあねえ。炎天下に開場2時間前から人が並び始めたので、裏の確認をもらって、急きょ手書きの整理券120枚、つくって出したのですが、そのあたりに不満な気持ちをお持ちだったらしいです。

 

うん。

やるべきことを察して、できる限りを尽くした結果でも、最終的には完璧にはならない。
せめて悔いにならないことが、しょせん人間のやることのベストだと思いしる。

 

 

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あ。インカムデビューしました。

オペラのスコア相手じゃ、キュー出ししてもらわないとタイミングわかんないもん。

 

 

後日、5人の情報共有場所を作るため、ふたりにはLINEデビューさせました。

(もしもこれ読んだほかのお仲間がいらしたら連絡ください。招待します)

 

 

にしても。最強の人材が集まった背景を考えて。

そうか。バイト面接をした劇団営業本部長のオオシマさんのお眼鏡にかなったって括りかと気づき。

すげーなオオシマさん。

 

30年後、こんなふうに世の中のお役に立てるとは、誰も思っていなかったよね。