カーテンを閉めようとして、夕焼けがキレイだな、と思い。
そういえば、中2の頃だったか、学校帰りの橋の上とかで、
今日のこの夕陽をキレイだと感じられる自分はまだ大丈夫だと、自分を励ましていたな、と。
くわしいニュアンスとか、何故そう想うようになったのか、は覚えてないけど。
たぶんヘッセあたりの影響だと思うので、中2の頃だったのだろうな、というくらいで。
そうやって。
ずっと。
一生懸命に。
理不尽とか、収まりきらない感情とかに、自分で決着をつけてきたな。
一日一日を、拾い上げるように、生き継いでいた。 幼いわたし。
というわけで、
今日の夕焼けをキレイだな、と思った自分も。
まだ大丈夫。 たぶんね。
――――――というメルヘンは、もう通用しない自分。
と、
美しい夕陽が空の半分に残っている。 夜の前に。