あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『M!』を観た 2回め

昨日CDを渡す際に入れた封筒に貼ったはずシールが、今朝バッグの中から発見され、軽いショック。 せっかくかぁいくデザインしたのに〜!
という気分で朝を過ごしていたら、
気付くと頭の中ではずっと『マトモな家庭』がホンキートンクに流れてた。
生活は、思っているよりミュージカルなのかも???

昨日はようやく、『M!』のパンフレットを買う。 ああ、東宝風に言うとプログラムね。
デザイナーさん、写真加工にシャープをかけすぎ!ナンテ、思うのはわたしだけかな。
パンフの中にナンバーとシーン割りの一覧のページがあり、この作品のナンバーやシーン数の多さにくらくらする。 すげーな。

ミュージカルで同じ曲を使うとき、
劇団四季の文芸部からは、リプライズと指定して同じMナンバーをつけると習ったのだが。
東宝では通しナンバーを使用する。
同じ曲でもシーンによって、アレンジが変わることが多いから別の曲と言えばそうなんだけれど、構成を考えるときは同じ曲を使う意味を意識するうえで、同じナンバリングのほうが理解しやすい。
わたしが書くときは習慣的に、四季方式を自分たちで使いやすく変えた方式を使っているのだけれど、「一般」ではどうしているのかなぁ。

2010.12.5. (Mの命日だそうです) 12・30〜 帝国劇場

今日は井上ヴォルフ+涼風男爵夫人!

夕べも少し書いたけれど、本当にすばらしい舞台で。
誰かが特に!というよりも、全員がそれぞれ素晴らしく、その全体が化学反応を起こしてとてつもないエネルギーになっていたというのか、
みゆはさかんに「やっぱりモーツァルトが降りてきていたのかなぁ」と言うけれど、
いいえ、つくったのはキャスト・スタッフのみなさんでしょうとわたしは思う。

お疲れさまでした。 ありがとうございます。

Wキャストのヴォルフと男爵夫人は、それぞれがそれぞれによかったなぁ。 
こんなに甲乙つけがたいってのも珍しいんじゃないでしょうか?

そうそう。 2階席から観た舞台は、ミザンスがとても美しかったです。

新しく気付かされたのが、自滅したヴォルフとアマデを挟んで立つ男爵夫人と大司教
ひとりの人間をとりまく社会という名の育ての父母、がイメージでき、興味深かったのでした。
背後の、本人とは無関係にそれぞれ立ち騒ぐ大衆(でも本人たちにはそれぞれの意味を持つ)も含めて。

そうだな。 特記するとしたら、ヴォルフとアマデが交わす無言の会話劇と、ヴォルフとコンスタンツェの関係性の哀しさが浮き上がってきたことで。
魔笛のシーンが悪夢のような異空間に仕上がってきたとこも。
これは、井上さんの努力と自信の結晶なのかな。

昨日のアマデは松田さんで、2階席まで伝わる身体の表現能力の高さにどきどきしました。
かんばれ、おとなたち? o(^_^)o

それから阿知波姐さま。
大司教は、自分だってちゃんと汗かく仕事をしているから!と言いたいみたいですが。

 

さっき、大司教さまのお名まえがヒエロニュムス・コロレドだと知る。 ヒエロというのは「聖なる」って意味だったかなと検索を続けてみると、ヒエロニムスというのは大昔にいらした聖人様の名まえで、語源としては「聖なる名前を持つ」という意味らしい。 とか。
では実際のこの方は、知的でデリケートな、もしくはとても俗っぽい半生を送っていたのかなとか想像を拡げてみて、おお、ちゃんと『M!』の中の人物造形とリンクしているじゃないの!と、大いに微笑。