8月の予定が立たなくて、予定してたチケットの枚数を取るのをあきらめ(あははは。ごめん)、じゃあほかのをと思い立って観てきましたよ。森・石川キャストの回です。
楽しかった~☆
安定の帝劇東宝ミュージカル!!
まず言いたいのは、装置がすばらしかったぁ!!(そこなの?って言われそうですが、そこなんですw)
帝劇の舞台上が、こんなに次々と、豊かで美しかったことあったかしら。しかもそこにいる役者さんたちを三割増し?だか魅力的にみせ、ドラマを盛り上げているという、すばらしさですよ!
教会の見立てであることも手伝って、何もない空間がね、美しくて饒舌なの。
巨大なステンドグラスが奥の奥に浮かび上がり、舞台手前のきわにはデロリスがぽつんと立って。その間には何もないのに緊張感は保たれ、デロリスの内面をドラマティックに支える! そしてその同じ空間に自分も(客席だけど)居合わせているんですよ。うっわあ!です。
作品がコメディでディスコでどたばただから、その壮大でシリアスな装置がすばらしい奥行きを生むのですね。
森さんのデロリスは健康的で人情に篤い、ぬいぐるみみたいな愛らしさでした。
かの女を愛人にしてるギャングの親分って、カッコはつけてるけど根はいいひとなんだろうなあとか思ってしまう。(役に立たないコたちを取り巻きに置いてるし?)せこいし、簡単に人殺しはするおっちょこちょいだけどね。
禅さん、クールを気取る悪党が似合ってた。でも愛人はぬいぐるみちゃんなのね~と考えると、なんだかくすくす笑ってしまう。
これはキャストが変わると、おはなしの設定からが覆されるわね!
もうひとつのどきどきが、久しぶりに拝見する鳳蘭さんでした。
初めて観たのが小学生のとき、タカラヅカの舞台で、『星の牧場』という今でもいくつかのシーンが目に浮かぶ作品。主役する人は生まれたときから主役なんだなと知った華やかさ楽しさ。その方が、独自のリズムで、役の人生や主張を貫き通す。
ごめんなさい。わたしの感覚では、装置と院長先生が、この作品の品格の半分は引き受けてるかも?という感じだったりしました。
そうだ。シスターの黒衣をきてる森さんデロリスのかぶり物の着こなしは、あれでいいのでしょうか。と思ったのでした。
着慣れてない感を出すため? あのアフロヘアを内蔵させるとうまく処理できない? そんなことを考えながら、わたしは観劇中の目の中で、たえずなおしてました。ん、かぶりものの裾をもっと背中に垂らしたほうがよさげなんだけど?みたいな。
三男ヘルヘル(別作品の呼び名です)のお芝居をにこにこと見ていて、気分は孫を参観しているおばあちゃんか、自分?と、自分でつっこみ。だってだって禅さん相手に一音を発するだけで大爆笑を呼べるセンスって、なかなかじゃない?
いやいやいや。どのキャラも、のびのびと愛らしい魅力にあふれてましたっけ。
引き出して盛り付けたのボクだから、と演出家さんはおっしゃるのかしら?