歳の暮れの街や駅は、お約束だとでもいうように人が多くて、さくさくと歩けない。その日のわたしが大荷物を引きずっているのは、年越しの料理や菓子などを八ヶ岳の別荘に運び込むからで、駅ではバリアフリーの進路を選ばないといけないのだった。
三茶の駅のエレベータで、車椅子のおばさまと乗り合わせた。わたしのカートを見て「これからご旅行?」とおっしゃるので、別荘で年越しするので食料をとか説明したら、「まぁ別荘?」とか楽し気でらして。長話したい雰囲気でいらしたのだけれど。こちらは高速バスの時間もあるので、お気をつけくださいねとご挨拶して、足早に先にいかせていただいた。
赤の他人さまと、こんな会話ができるのも、多角な顔を持つ三茶の下町風情のうち。
そして渋谷駅は、大工事中のせいでほんの数日前とすらレイアウトが変わっており、いつも使うエスカレータが閉ざされていた。うっわと内心では毒づきながらも、時間は無駄にできず、たいへん気もせくのだが、方向の見当だけをつけてむやみに歩き出す。
まるで見知らぬ、使ったことのない新しい通路に進んだわけだが、新しく作られた箇所である以上、バリアフリーでないわけがない!と信じたのだった。うん。ちゃんとエスカレータをたどって地上に出られたヨ。予想もしなかった場所の出口だったが、わたしにとって渋谷は、迷う場所ではない。
(例年の半分くらいの荷物。今年は料理のスリム化を目指したので)
高速バスの中では、ドラクエウォーク(携帯ゲーム)三昧。
今年の大泉は、雪がふったり解けたりの感だった。
正月料理の準備をし、気になったとこだけちょこちょこと掃除して、父と二人で、暮れのうちからおいしいものを食べ始め、だらだらとTVと映画を観始める。
大晦日の午前中。お刺身とかの買い物に出たいのだが、家の前の道はこんな感じで。
こわいので、午後になって氷が解けるまで、車を出すのはやめました。
今年の紅白は対戦感がなく、あわただしく目まぐるしく、よくわからないままにショーが展開していく感じ。を観てからの、年越し2355。恒例のたなくじ。いつの間にか、これも風物詩。
年明けの朝食です。食べきり形式。
いつもは元旦に行く場所を、父が渋るのであきらめる。
が、一日経ったら、やっぱり行こうかという。うん。歩けるところまで歩けばいいよ。
というわけで、車で美し森へ。
ここを登るのは、たしかにもうすぐ93歳にはキツイか。それでも休み休み、写真の見切れるあたりの高さまで登りましたよ。
ふりかえると、富士山。お正月にふさわしい景色と天気です。
足を延ばして、以前から訪ねたかった清里のショコラ屋さんへ。
ドアを開けると、ぷあっと、濃厚なカカオの香りに包まれて、圧倒されます。
コーヒーとチョコケーキ。むふむふ~ん幸せ~☆ 満足~☆
今年は穏やかに、ゆっくりと。人との出会いを大切に過ごしたいかな。