あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ぼんやりと ざわざわ

帰り道。皇居のぐるりを歩いていたら、かなり熱心に雪が降ってきた。

めったにないその風景に、

傘をさそうとか、写メしてSNSに投稿しようとか、
まるで思いつかない自分だったなとあとから気づく。

ざわざわする想いを胸に、ずんずん歩く。

雪を顔に受けながら、並木の膨らんだ芽を見上げてて、ありゃ、道を間違えた。

 

 

行きだってね。

日比谷の劇場に向かうはずが、無意識に有楽町のを目指してて、
げげ。
永田町のホームで気づき、えーと目的地は有楽町と桜田門の間だよなと、えーとえーと、えいっと手前の桜田門駅で降りたら、

うん。結局、がしがし余計に歩くはめになったと思うよ。

 

劇場には息を切らしてぎりぎりで滑りこみ、

ひと汗かいたせいか、朝からぐずぐずしてた鼻風邪が治った、みたいで。

 

ミュージカルの名曲をコレクションした舞台は、懐かしさと新しさがせめぎあう感動で、ほんとにステキで、

大好きな曲をああこの人以外はありえないと聴かせてもらったり、

ああこの人がこの曲をこのパートを歌うすばらしさとか、

(開いた口がふさがらず、大笑いした曲☆もあったわね~)

  

あ。選曲の枠を取っ払ったのはよかったですね。バリエーションが出ましたよね。

 

 

 

日本語で昔、歌いこんだ曲を英語で歌うとき、気持ちの組み立てに添って、だけど同じ箇所でのブレスはきびしいのかな、とか。

そっか。音符の上に英語だと音がたくさん乗るから、吐く息が足りなくなったりするのかな。

みたいな分析を、

こみあげる、ここでは言い表せないさまざまな感動に、ざわざわと祈るような気持ちで涙しながら涙しながら、聴きながら。

もう一方ではね。
年取るってこういうことだわ。感情と冷静を気持ちの中で同時に処理できるの。

 

いろんないろんないろんないろんな!言いたいことも、

まあ、そのうちで、いいかな。

 

とかね。

 

 

雪の皇居の周りを歩きながら、息を吐き散らしながら、

わたしは浄化されていた。

 

みなさんの歌のチカラで。

ありがとうございます。

 

 

 

そんで!

あのミュージカル! 全編で観たいですね! あれですよ! あとあれも!

 

それから、
興行とキャスティングについても考えさせられましたよ。

この人が歌うこの役、こんなにステキじゃん。観たいじゃん。でも役は回ってこないのね? 集客? 事務所のチカラ? えー。

みたいな。

 

 

風邪は、家に帰ったら復活しました。

まずいなあ。
今日、遊びに行くイベントは豊洲でかなり寒い場所らしいです。