さきほど、父が上海から帰ってきました。 はい、皆既日食ツアーですね。
友人と4人で行くとは聞いてたけれど、誘ってくださったのは女友だちだったらしい。
と、さっき知った。 …………。 ふーん。
父は輪をかけた野暮天なので、何もなかったと思うけどね。
(50年間、都内の女子校(セーラー服)に勤務してて、何もなかったって人です)
さて、皆既日食。
ご存知のように日本各地は大雨。 新聞社は雲の上に飛行機を飛ばして撮影した写真を掲載。
当日のサイトニュースでも、上海近郊に2万人ほどの日本人が出かけたが、雨に降られて、ちらりと「三日月」の太陽が見えただけだった、と。
あーあ。
上海クンダリまで出向いてかわいそうなおとうさん、と思っていたら。
薄雲ごしにちゃんと見られたんだって。 上海の南西だかにある烏鎮(ウーチン)ってその場所では。
みんなで大雨に打たれながら(!)待っていたら、そのときだけしかも太陽のところだけが晴れて、ダイヤモンドリング→皆既食(真っ暗になること)→コロナ→2回目のダイヤモンドリングと、全部。
世界が本当に真っ暗になり、街灯が自動に灯り、それから明るくなっていくのを初めて体感したよと、電話の向こうの父はいまだにちょっと興奮状態。 すごかったよ。 大騒ぎだったよ、と。
みんなで誰の心がけがよかったんだろうねえとか言い合いながら、たぶん腹ン中では自分のおかげさと思ってたんだろうなあ、だと。
あと、客船に乗ってた人たちは(船は雲の切れ目に移動できるわけだから)ちゃんと見られたみたいだけれど。
あれ?
じゃあ、日本人で地面の上から見られた人たちって、そこにいた500人だけってこと?
そーいえば、明日、上海が晴れますようにってわたしは願掛けしたんだった。
雨が降ったと聞いて、ダメだったかと忘れてたけど。
と、次に会ったとき、父に恩を着せとこう。