2010.2.21. 14:00〜 国立オリンピック青少年センター /劇団あとむ
トルストイ(つまりレフおじいさん)の童話を4話、音楽劇にして。 そしてこれは、オブジェクト・シアターに分類してもいいのかなぁ。
意欲的で好きな劇団でもあるのだけれど、今回は、うーん。 演劇的な弱さをいろいろと考えさせられちゃいました。 ごめんなさい。
オブジェクト・シアター。 つまり人間のからだと同時に人形やモノを使って「カタチ」や「場所」を作り、物語を進行させる形式を取っているのだけれど。
アイディアを優先させた結果、物語の流れや祈りがかなり散漫になっていたような。
客席の半分はちっちゃな子どもたちなのだけれど。
熊や犬の迫力に、大声で泣き出す子もいるわけで。 あれ、スルー??
客いじりをしたり、舞台の流れを変えたりするのは絶対に違反なのだけれど、同じ空間にいるのに舞台が客席に無反応であるというのも、どうなのかなぁと。
そして、何故、今さらトルストイ?
いや、トルストイの童話は好きだ。
子どものとき読んだ「神さまは普通の人々の中にいる」というお話は、わたしに大きな影響を残していると思う。 普遍的なテーマだと思うけれど。
原作の中の古さに、無神経でいてはいけないのではないかと思う。
子どもたちの反応を観ていると、退屈している箇所は明白で。
アニメなんかで慣らされている、今の子どものからだが吸収するリズムを、
表現者は勉強すべきではないのかな。
今の子どもの感性は、よっぽど磨がれているのだから。
ん。 せっかくステキなことをしているのにもったいないなぁ、と。