初日から一週間!
この日はお仕事ではなく、仕事が決まる前からご出演の友人からチケットを買ってあっての観劇です。グランドサークル席の真ん中! うへへへへ。
フラットな気持ちで観た、と言いたいけれど。見守り続けた身としては、応援モードはやっぱり抜けませんでした。
演出のマリアさんは帰国したけれど、初日が明けたら演出家の手から離れたものと考える人もいるけれど。
マリアさん、今の舞台観たら、心残りに揺れたんじゃないかなあ。このシーンはもっとあーしたい! この関係性をこーやって深めたい! とか。演出家の一番楽しみな状態(たぶん)がカンパニーに生まれてた気がするのです。
つまり役者の間だけで、それがはじまっている状態なわけで。今後、もっともっと深めていくことになるんだろうなあ。楽しみですよ~
カールマグナスがあるシーンでちょっとだけ微笑むようになってて、そしたら歌の声質がふっとあたたかくなって、シャーロットがかれと別れられない理由が見えてきた、とか。
青春の憂い担当(?)のヘンリックの殻が、よりもろくみえるようになって、その隙間から気持ちが破裂しそうだったな、とか。
演出家さんだったら、こことあそこをつなげて、新しい関係性を立ち上げたさそうだなあ。(芝居が熟し始めたって言い方すれば、わかりやすいでしょうか?)
しのぶさんのデジレ、完璧にできあがってると感じるけれど、ご本人の中では旅の途中なんだろうなあ、とか。
デジレというキャラについて考えてると、日常がかなりだらしない生活みたいなのに、ふたりの立派な男子から「かの女は完璧(そう思い込むことでふたりが自分に言い訳してるともいえるけど)」と歌ってもらえるって、なぜ?となり。
すると、しのぶさんが最近のインタビューとかで、オフのときはごろごろしてんですよ~とか、しきりにおっしゃってたことを思い出して
しのぶさんの怖さ(?)はね。さりげない毎日の奥の奥で、ものすごいスピードでなにかが動いてるらしいんだけど、傍からはそれが全然見えないわからない!ってことでした。
みなさん、簡単に天才って言葉で片づけるけど、もっと複雑なんじゃないかなー。
ミュージカルとして異質な役者さんとして、風間さんと蓮佛さんがいらして、わたしはこのおふたりの存在が新しくて、
今後の日本のミュージカルを変えてくれるのではないか?と、実は期待しています。
(なので、ミュージカルをやっている方はみなさん、このおふたりを観に行ってほしいです)
歌だけだったら、もっと素晴らしく歌える方はそりゃ大勢いるでしょぅけれど、それを超えた存在感をもってらっしゃるのよ! 存在感!!
今回ね、なんでわたしは『リトル・ナイト・ミュージック』がこんなに大好きなんだろうかとも、いろいろ考えました。
その中のひとつにね、
「欠点だらけだけれど、それも含めてあなたが大好き!」というテーマがあるように思いました。
自分が日常でもそう感じた時、一言ですべてを言い表せなくて、ちょっと豊かな気持ちになれる。あの感覚。
あー。かたりたいこと、いっぱいあるなー!!
写真は、楽屋にご挨拶にいったとき、クリからもらった入浴剤。ラブリー☆