あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

違う感覚

渋谷の大道芸フェス。
かおちゃんが、何をみました?って訊くから、
えーと、ひびちゃずけと、次がフランスからのと、ひびちゃずけと、Gちょこと――
 
ひびさんのサンドイッチですね、と。かおちゃん、笑い出した。
かおちゃんは、はじめて観る芸人さんを、ちゃんと追いかけたそうだ。
 
 
 
そういう意味ではわたしは。
仲良しさんというか、お気に入りさんを追いかけて、
微妙な変化や発見を楽しむほうだな。
 
逆にいえばひとりひとりの芸人さんを真剣に追いかけて観て、感想を練るので、
あまり大勢に興味を拡げられないとも言える。
(芸人さんのお友だちを増やさないよう、マジに気をつけている、ともw)
 
 
 
ひびちゃずけのショーは、あや☆ちゃんとつついさんが、合わせる音も、並んで立つ様子も、
熟してきているって感じがしててステキだった。かっこいいなー。
 
『マンテカ』って曲のタイトルはラードとか脂肪の意味で、
当時の貧しいブラックたちにはゴチソウだったとか聞いたが。
そんな曲を、
あや☆ちゃんというほっそりと豪華な美女が吹いているわけで。
両極端な世界観がクールなひと色にまとめられ、流れる感じが、
なんとなく「ジャズだな」と思う。
 
描くというのは、あからさまの真実だけでなく、
消化して昇華して、ファンタジーにするのもありなんだと、実感したというか。
 
 
 
Gちょこは、ふたりともずいぶん演劇的なからだ「も」、持てるようになってて。
ちょこちゃんは、30秒くらい完全にフリーズしたまま大きな空間の緊張を支えられるからだになってて。
ほんとに。どんどんと磨かれていく。
 
 
 
 
それでね。
その、フランスから来てたアクロバット・ペアのショーなんだけれど。
実はわたしは、どこがいいのかわからなかった。
時代錯誤な世界観がいただけなかったし、や、もっと内容が振り切れてれば別なんだろうけれど。
お客も置いてきぼりくらってたというか、
ショーの構成がぬるぬるで。
 
けれどね。
観終わったあと、ジェンさんは「すげーな。発想がちがうよねえ」と軽く興奮してて。
わたしとしては、内心、「え?」とアセった。
 
あとからお会いした橋本Pも、いい演技だったろうとかおっしゃってるし。
 
がーん。
 
わたしにはわからない。わからない。
大道芸の価値感って、マジに違うみたいだわ。と、ショック。
 
ちょこちゃんにいろいろと教えてもらってるので、
大道芸、大道芸フェス、その他のショーの違いとかは少しずつ見え始めてるつもりでいたけれど。
まだまだ甘いのね。
 
(まぁ。わかりたいようになりたいのか、からが微妙だ)
 
 
 
最後の時間枠は、
実は初めて観る方をチョイスしたのだけれど。
ひとめ見ての、ぶよんとした体形と、お約束なしゃべりとの緊張感の無さに。
速攻サメた。ごめんなさい。
 
わたしの好き嫌いは、自分で思っている以上にキツイのかな。
 
他に類の無いレベルの芸を持ってるはずの方なのにね。 

 
ぐるりと歩いて。ザーキー岡さんのバルーンショーへ。
この方の気持ちのいい愛嬌は、なんなんだろうな。と思う。
それこそ、特にすごぉい芸を持ってるわけじゃない。
でもね。人間性なのかなあ。楽しい。
 
いや、ぶよぶよさんも、たぶんかなりいい人だと思うんだよ。
でもわたしは、ずっと見ていたいと思わない。
この差はなんなんだろうなあ。
 
 
 
最後の最後。隆平Pに「楽しかった〜 ありがとうございます♪」と伝える。
お年賀状を手渡す。
「へえ、ミュージカルね」とその場で読まれて、突っ込まれました。
 
ふぉぉっ。
 
今年の抱負は、チトいきわたりすぎかもと気づく。
 
 )'0'(  チョット青ざめる。