あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

道で転んだ

風邪が抜けずに、ふらふらふらとしているのだけれど、
籠った自分の匂いが気になって、床上げ?みたいなことをしたせいで、
リセッシュが足りなくなってしまい、
アイスクリームをがっつりと食べたかった(食欲はあるらしい)のもあり、
 
買い物に出ました。
 
 
 
裏道を辿る。いい天気です。
ご近所で、リフォームを始めたけれど遅々としてはかどらないおうちに。
今日は珍しく職人さんが入ってるなあ、と余所見。
 
で。次の瞬間、段差に足を取られて、ばったし!と転んだ。
どのくらいばったし!かというと、
まあ、
えぇっ?と思った時点でそのままからだを投げ出したのだが、
膝をついても止まらず、左頬がざりっとアスファルトに触れるまで。
 
たぶん、つぶれたカエルさん並みに、伸びた感じに。
 
 
 
ふぇんっ、とも泣けずに。やれやれと起き上がり、
あちこち痛いのでそのまま座り込み、
(大道芸を見るようになって、地べたに座る抵抗が完全になくなった)
みっともないかな?と、植え込みの縁に改めて座りこんで、からだの様子を待つ。
 
痛いのが、からだと心に馴染むまで。
 
職人さんたちは、こっちを見てるような見てないような、微妙さ。
声をかけてくれないもんだな。
かけられても、恥ずかしいだけだけどね。
 
どうしようかな。
一度おうちに帰って、しくしくと泣きながら寝るかな。
買い物、がんばるかな?
おうちに帰りたいな。
  
はぁ〜 どっこらしょっ っという感じで立つ。
よぼよぼと歩くのは、駅の方角。
からだを動かし続けるほうを選びました。
 
はぁっ。ため息ため息。
 
 
 
おうちに帰って、
擦りむいた膝と指にマキロンとバンドエイドを貼り、
残りのリセッシュを済ませ、
アイスクリームをがつんと食べてから、
 
ベッドに。
不具合を持てあましながら、くずぐずと寝る生活の続き。
くすん。膝があちこちが痛いわ痛いわ痛いよ、が加わった。
 
すぐに眠りに引き込まれたが。 
 
 
 
 
 
眠る寸前に、ひとつ気づいた。
 
わたしは転ぶ瞬間、この家に珍しく職人さんがいるなと思いながら、
 
1 新しい組木とその向こうに透ける空のコントラストに見とれ、
2 なんでこんなに進行が滞っていたんだ?これで一気に進むのか?と考え、
3 ここまで徹底的にリフォームするんなら、建て直しちゃったほうが早い気がするけど、
  何故リフォーム? 建築(税金とか?)のルールが何かあるのか?と考え、
4 室内をここまで作り変えるのなら、あそこの屋根と外壁はどう処理するつもりよ?
  あのままじゃバランスがキタナイから、でもあの屋根にあわせるんなら・・・・・・  
 
これだけ考えていた。そりゃ、転ぶか。
 
書き言葉で説明しようとすると、それなりの量の文字を要するわけだが、
考えるという動作は文字ではなく、
ぽぽぽっと同時に浮かぶイメージなんだな。
 
 
自分の頭の仕組みが、ちょっとだけ知れた気がしました。