あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

新タロットカード

10日ほど前、ガス工事の音がうるさくて、と書きましたが、
あのあと2日間、寝室の窓の下!で夜間工事があり、
しかたがないので夜通し朝まで本を読んでたりして、
以降、ベッドに入っても4時5時まで眠れない体質になりました。

起きるのが10時11時ってのは、どうなの?って、
3時にはベッドに入るのよ、一応。 で、ベッドの上でごろごろ。
結局、起き出す。

ある晩、寝られないーっと起き上がり、ひさしぶりにタロットカードを取り出しました。
さわったとたんに、アレ? 

なんだろう。
それまできらきらしくみえていたボーイフレンドが、一瞬にしてくだらなく見えてしまった、あの感じ。 わかる? アレに似ている。
アレ、を、馴染んでいたはずのカードに感じて。

瞬間、
わたしの人生のステージが変わったから?というような言葉が浮かぶ。
「ごめん」「いえいえ」そんな会話が、カードとあったような?

 

新しいカードを購入する?
遊ばなくなっているが、手元にないのも不安だ。 
アマゾンで検索をかけると、ぞろぞろ出てきました。
どうしようかな、野中師匠(劇作の師匠です)が次にそれっぽいイベントをしたときに、買いに行くかな?
レビューを読みながら、素人はやっぱりライダーあたりで手を打つか?
とか思っていたら、ぽんっと目に飛び込んできたカードがある。
森の動物さんシリーズ? じゃ、コレ。

こーいうのも、どうせ出会いモンだろうからと。

届いて、絵柄に目を通し、震えた。 愛らしさに笑っちゃうこともステキだったが、
カードがとにかく、ほどよい距離感で、おしゃべりで。

 

――え?
わたしの手が固まった図柄が、これです。

Strength

「力」のカード。
自分の獣性を抑える意味合いで、普通は獅子の口をこじ開ける男の絵なのだが。

そうか、やっぱり。 これからの時代はこっちなんだな。
自分の中で、とても腑に落ちる。

 

『三銃士』を初回に観たとき、『水戸黄門』さえが終幕を決めた今さら、
何故チャンバラなの?という気持ちがあった。
(次に観たときはショーに昇華(?)されてて、違和感はなかったけど)

暴力という一方的な力の押さえつけでは、人も世の中も動かせない。
9.11から始まり、3.11で決定的な想いとして、
世の中の価値観が、変わってきている。 と、確信。

3.11でいう暴力とは、言葉の暴力、権力の、思想の、経済の、とか。
困惑から発していても、対話なく押し付けようとしてる時点で、そう感じる。
でも人々は、違和感しか感じない。 納得しない。 様子をみている。

そうして少しずつ、ちゃんと脱原発へと、みんなの意識が倒れかけていると感じる。
負けずに、相手を否定するのではなく、内包するように。

  

カードは、なかなか使う決心が付かず。 怖いですよ、何を言われるかわかんないし。
夕べ、ようやく、初お手合わせ。

ふう。 普通だった。
ただ、ちょっと皮肉っぽくかわいらしい動物さんたちの絵が、
ぎすぎすしそうな人間社会の解釈を、プクンとまろやかめに逸らしてくれるのが、
今のわたしに合っているみたい。