あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

「東京」を観た

          2007/8/18 19・00〜 北池袋新生館シアター / YOCO

戯曲セミナーでご一緒の圭ちゃんが、作・演出。
世の中にはいろんな演劇形式があって、ひとつひとつにドキドキするなあ。

3方が壁の、家庭のひと部屋。 出入りはドアがひとつ。
居間なのか、オトコの子の部屋なのかが少し不明なのだけれど、絵としては不思議と魅力がある。

あーいう平板なしゃべり方や長い間(マ)やトートツな話題の飛び方は、オリザさん風ということでいいのかな? で、リアルと、ほんの少しのシュールが混じった世界。
圭ちゃんは土田英生さんが大好きだと言っていたけれど、土田さんの作風を知らないので、どう影響が出ているのかはわからない。

ねえ昔、新興宗教の勧誘でイタイ目にあった?
いや、あはははは、それはノーコメント。
そのあたりのネタを通して、人と人とのコミュニュケーションがぎりぎりの台詞量で描かれている。
役者さんが役にぴったりとはまっていて、ずらしようがないのもスゴイ。
しかも、こーいう人、いなさそうでいるよね、って存在感なの。

客席でぐーぜん、いくちゃんとあやちゃんに会って、(同じセミナーの受講生同士なんだから偶然もないか ^_^)
いくちゃんが、かゆいところに手が届かないんだけれど、それが心地いい世界 って言い方をして、うん、それが言い得て妙。

人間の描き方が、というより、圭ちゃん自身が懐の広いオトナなんだって気がする。
そしてわたしたちは、その懐の中でしばし、いろんなドキドキと、最後にはなんともあたたかい気持ちを、味あわせてもらったのだった。