何しろ本を読む時間がない。
会社帰りの電車の。
工房での、最後のPC作業が細かくて、神経がタッてて眠れないとか……くらいのときにしか。
でなきゃ爆睡。
日本劇作家協会のオンデマンド出版を何冊か買った。
その1冊。
時間切れで、まだ読み終わっていない。
早く読みたい気持ちと、読み終えてしまうのがもったいないような気持ちと。
わたしが書きたい芝居……だった。 モチーフも、台詞の雰囲気も、状況も、その他いろいろ。
そうか、こう書けばいいのかと思う一方で、
鐘下サンがこうも端正に書いていらっしゃるのなら、わたしが書く必要ないじゃん、と。
……全っ然。
………………はうう………………
それでは自分の中が進まないので。
ではわたしらしさとは何だろうと考え始めた。
鐘下サンのように、生ごみだの便器だのは、わたしの世界ではないし。
わたしは……。
否定できない少女趣味。 抽象性。 言葉の響き。 そして、
壊したい。
あーしなきゃ、こーしなきゃと書く芝居。
それにしても読んでる間、30分、完全に周囲が飛んでいた。
顔をあげたら、降りる駅だった。
不思議な気分だ。 自分のいる場所がふわふわしているような。
本の中が、カッキリと現実。
すごい。
並べて書くのもオコガマシイのだが、
わたしの「エゴイスト」で、描写がマンガのコマ割り的だと指摘された書き方に近いことを
鐘下さんもされていた。
なんか、うれしい。
危険だから、そうか、書き方がわかった!とは言わない。
なんとなくわかったことと、実際に書けることとは、別。
うん。
今日は、ここまで。