10/9
その昔、日本劇作家協会の戯曲教室でご一緒し、その後わたしがつくった舞台に出てもらったりした役者のぶみさん(内谷正文)が、
ライフワークとしている一人芝居を、脚本・共同監督・クラウドファンディングして作った映画の、先行上映会に行きました。
ふだんはライブハウスなのかしら。不可思議なお店です。
↓↓ の写真はぶみさんのFBから拝借しました。(わたしが写っています)
つまり、カメラ撮ってる方の背後に、低い舞台とスクリーンがあるの。たたみに座って、どんなライブなんだ?
お店に入って、ぶみさんとハグして、席についてから。周囲の方たちとなんとなく親しげな会話を交わしました。ぶみさんと共通の友人、って感覚なのかな。それがすごくオトナな感覚でした。
映画は、
(作品として考えたら)もう少しカットを整理できそうかなぁとか思いながら、観てました。が、ぶみさんとしては切れなかったんだろうなぁ。
そしてそこが、熱量として迫ってきてるんだろうなぁ。
ぶみさん自身の、そして弟さんの実体験がベースになっている薬物依存について描かれている作品です。
あとね、
主演の男子と、その父親役の方の肌感覚が、スゴク迫ってきました。なんなんだろうな、これ。
そして、10年前に独り芝居を拝見したときに、もうひとつぴんとこなかった台詞が、今のわたしには意味をもって届いてきたのでした。
「依存症という病気にかかっている本人を、家族は捨てて逃げなさい」
家族という共依存からの脱却が、
赤の他人の中での赤裸々な告白を通して、自身の孤独と向き合うことが、
ホントウの自分自身と出会うことなんだなぁと。
これは、薬物依存だけじゃなく、生きることそのものの根本を描いているように感じました。