ラフカデイオ・ハーンの虫のエッセイがとてもよいと何かで読み、買っておいた文庫を、
今頃読んでいるのでどれがオススメだったのかをすでに忘れている。
7ページで書かれた「蚊」がとてもよい。
お風呂あがりに残り1編と解説を読んだら、たぶんもう一度読み返すのだろうな。
かの『怪談』に付属して載っている(岩波文庫)わけで、そちらが本文というか。
とても久しぶりに読み返す。
古風な物言い。風景が、ぞくりと、はたはたと、渺渺と、美しい。
芳一やお雪さんに至っては、お隣さん並みの懐かしさ。
あれ――?
読むつもりで楽しみにしていた話が、載っていなかった。
そういえば高校生の頃、同じようなことを友人にからんだ記憶も浮かんできたな。
じゃあ、わたしのこの記憶は何?とか。
こうして考えてみると八雲好みの話ではない気もする。何かの拍子で記憶が交ざってしまったのかな。
などと思い巡らしているうちに、落語のネタにもあった気がしてきた。
小学生の頃、こわいはなしとして1冊で読んだのかしら。
あいにく落語には暗い。
さてこうなると再びおてあげ――
と、途方にくれたのは昔のことだわ。
ここまで書いて思いつき、ウィキをうろうろして見つけました。そうそう、この話。
八雲の『骨董』に載ってるようです。
小学生のわたしが、今でもだけど、一番怖い怪談です。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%BD%E9%9C%8A%E6%BB%9D%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%AA%AC