あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

鹿賀丈史の『シラノ』を観た

                    2009.5.9 13・00〜 日生劇場

 

         (*^pq^*) ウフフ ウフフフフ……

きゃー♡ 鹿賀サン、かっこいいよ〜 

        p(>_<)q

        \( ^o^〃)/\( 〃^o^)/

と、いうことは置いといて。

 

………………。
………………。
(と、他の方が読んでもなんじゃコレ?な文章を長々々々書いてしまった[E:coldsweats01]ので、削除削除。 出直し!)

 

胸に熱い、なんともセンチメンタルな、美しくドラマティックないい舞台でした〜。
鹿賀サンだから、素敵。 切ない。 かっこいい。 魅力的。 自然。

緩急自在な計算。
古びた、どう考えても言いにくい大仰な台詞も、言い方の工夫でサラリとこなして、笑いに変えてしまう巧みさ。
でもその笑いの向こうに、真剣な「想い」が哀しくちゃんと見え隠れしているんだ。
ということを、軽く軽く、演じられてしまう。 すごい。

  

劇場を出るとき、後ろを歩いていたお嬢さんが、「切な過ぎる」と大声で泣いてました。
シラノの持つドラマが、現代に生きているんだなあと。
現代に通用するように、創られたんだなあ、と。

芝居がキチンと成立していたんです。
で、歌唱も分厚く、全員が魅力的でした。
泣ける、ということを、ドラマの価値みたいに振り回される昨今、
あまり言いたくないのですが、
泣きました……。 あっちこっちのシーンで。 たぶん、他の方は泣かないようなシーンでも。

 

そして凝った照明+映像。

と、言いますか……。
『ラ・ヴァルス』で照明を頼んだおーのサンは、この会社のヒトだったんだよなあ。 と、
なんて恐ろしいことをしてしまったんだろうと、
すばらしい照明が展開するごとに、ドギマギ。
支払いの額を聞いたえりちゃんがびっくりして、今度やるときは別を紹介してあげるから!と叫んでくれたのだが、それでも、
次もおーのサンとやりたい!と思わせてくれるような方。
そんなおーのサンが所属する、あかり組サンだっ!

映像が今みたいに使われない昔の舞台だったら、演出家だが美術家だかがやりたかったこの効果は、どう処理したのかな?と考える。
ある種の支払い(犠牲)を払ってまでも使いたかったこの素材(2階席からだから、もしかしたら見間違った?)は、
すごく冒険だったと思う。
うあ〜、これがやりたかったんだ〜! は、何箇所か、大成功してましたけど。

でもやっぱり、
エコロジーな予算の舞台装置を映像がフォローしているって印象は、残る。
完全な美という融合まではあと一歩な印象。

最後の場は、完全な美として成功してました。
幕切れのあの一片は、演出? 偶然? ノックアウト!

   

え? 何が? どうなわけ?
と思うんなら、実際に劇場に行って驚いてらしてください。
まだ公演は続くので、遠まわしな言い方をしてみました〜。