あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

こんなふうに考えている

BS2の放送終了を眺めながら、
たとえば10年後に歴史の流れを眺めてみたら、今年は「いろいろなことが新しく生まれ変わった(見直された)年」とでも定義されるのかなと思いました。

10年後。
東北は復興しているだろうけれど、福島はどうだろう。

ちゃんとニュースを追いかけているわけではないので、勘違いなことを書くかもしれません。
原発について、わたしは今、こんなふうに考えています。

 

東京に住んでいるということは、成り行きで無関心の結果とはいえ、
自分が原発で作った電気を日々、思う存分、使っていたという事実を認めなければいけないと思います。
原発に対する責任の一端は、自分にもあることから目を背けてはいけない。
事故の責任は、当局や関連会社だけにあるのではありません。
 
なので、他人の責任を糾弾することで、自分が正義の立場を得られると思い違いをするのはいかがかと思うし、
逆にひとりひとりが、これ以上、無関心でいてもいけない気がします。

 

原発に反対することはとても正しいことだと思います。
でも代案がどこからも聞こえてこなかった。 (代案を提出せよという声はありましたけど、笑止)
ようやく昨日、代案を議論しましょうとなったようなので、これは評価かな。
http://www.asahi.com/politics/update/0331/TKY201103310499.html

代案が見つかったとしても、すぐに移行することは無理でしょうから、
やはり原発依存と平行しながら、という時期は必要なのでしょうね。

ということで、
今後、節電は半永久的に続くべきだと考え、お互いに高い意識を持つべきだと確認しあわなくてもいいのでしょうか。
わたしたちは、目先をしばらく我慢していれば、なんとなくもとの生活が戻ってくると思い込んでいるような気がします。
復興のモチベーションのためのゲーム感覚な「ニンジン」は必要なのでしょうけれど、
生活様式/ファッションから見直さなくていいのかな。

電気代がハネあがるとしたら(5月の値上げとは別に)、それはとても困る。 でも、
強制的に節電を続ける意味で、政策として受け入れなければいけないのかなと思います。

 

それでも、豊かで文化的な生活のために、
原発の問題を口先では唱えながら、
1ヶ月前のように、原発の恩恵の中でわたしたちは暮らすのでしょうか。

福島原発近くの女川原発は、事故を起こさなかったわけですしね。
管理のチェック機関の強化あたりを押し出せば、
不思議な日本人たちは
それを理由に、原発は安全だと信じることにする、のかな――?

そうだ。
朝日新聞では取り上げてないけれど、(今回の一連で、記事にしない内容がいくつかあったような気がする)
上関原発計画のことを思うと、国の強制に屈する、しかないのかな。

 

原発に関するニュースについて。

原発先進国であるフランスからエライ人たちが慌てて大勢飛んできて、
ようやく日本政府の情報の出し方の曖昧さの理由がわかった気がします。
外交の問題だったんですね。

特にフランスは
今回の事故で、原発はよろしくないという風潮が世界的な世論になっては困るし、
お得意様である日本が原料の輸入を減らしても困る。

そのための早期収拾。

アメリカは大統領がウチのは安全だヨと言えば、安全だということで収まるらしく、
フランスほど事故が重大ではないと見せかけることに熱心ではないみたい?
たぶん、沖縄あたりのネタで裏の駆け引きをしてて、埒があかない状況になってんじゃないの?とか感じてるのですが、どうなのでしょう。

ニュースから流れてくる情報は、
国民にパニックをおこさせないためと、
そんな外交の賭けひきのためと、
でも今後の発表に矛盾が生じない程度には正直
という瀬戸際な内容ではないかと思うのです。

そうそう。
情報の公開について、民主党政権でよかったんじゃないかと。
これが自民党政権だったら、もっと東京電力に協力的で、もっと怖い結果になっていたのではないかとか。

TVCMで、外国の難民を取り上げてるのを見て、
これから日本にも難民が生まれる可能性が高いのに? と思います。 避難民じゃないですよ、難民。 帰れない人たち。
不用意すぎるので、これから先は書きませんが。

 

もう一度言いますが、以上はわたしが夕べ、勝手に感じたことで根拠はありません。
わたしは書くことで、
読んでくださった方はこの駄文をキッカケに、
次のステップについて、新しい何かを考えられればいいなと思っています。