あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

TVで『WSS』を観た

1ヶ月ほど前、朝日新聞とサイトに、恥ずかしくなるほど頭の悪い某作の映画評が載り(署名記事だが、チェック機能がないデスクってのも教養レベルが低すぎる)、
引き合いに出された映画の『ウエストサイド物語』を観たいと思っていたら、

ちゃんとNHK-BSが放映。 ツボをついてます? エライ。

劇団四季の舞台を観て、映画を観て、クラスメイトらと構成の分析をしたのが確か高3のときだから、32年ぶり。

構成の分析というのは、単純に言えば舞台と映画で曲順が違う。 で、このストーリィの流れで何故、この曲をここに入れる? 休憩を挟んだ前後のバランス(笑)? じゃあ、何がベスト? となり、でも正解は出ず。 どちらかと言えば、舞台の並びがマシ。  
ま、
兄を殺されて、直後に殺人犯とヤッちゃうヒロインのアバズレぶりは何? 男のご都合?  
ってあたりですでに、18歳の女子たちにはけちょんけちょんの評価だったのだが。

50歳になっても、感想、あまり変わりませんでした。 偉かったな、18歳のわたしたち。
(もちろんこの作品は、歴史のターニングポイントとして評価すべきがたくさんある名作であり、オーバーチュアだけでも血が逆流します)

 

50歳になっての発見は、映画化ゆえのクリエイターたちのこだわりや意地(18歳のときは同じ箇所が評価できなかった)と。
そして、当時の舞台を演出した浅利慶太氏の細心に、今さらながら舌を巻く。 完璧な運びだったな。

ついでに、日本キャストの声がオーバーラップし、懐かしかった〜。