あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ミュージカル講座

主催/劇団劇作家  講師/青井陽二さん

以前にも同様な講座があったとき、(ご存知の方は知ってる理由で)スルーしたのですが、後日、シノハラさんから「素晴らしい講義だったのよ」と聞かされ。 では次回は参加します、というわけで。

今週2回、来週2回。

 

1日目、資料DVDの中から『アット・ザ・バレエ』の一節が流れた瞬間、血が逆流する。
こんなに聴き慣れたはずのフレーズが、立体の陰影をつけてはっきりと鮮やかに、泣きたくなるような世界を立ち上げてきた。
今の自分の感性と理解で、過去のミュージカルたち全部と出会いなおさなければいけないことに気付く。 すっごいわくわくと、多少のうんざり(その膨大な量に費やすべき時間!)。

(もっとも講座の中で自然に、リストの優先順位をつけてもらえる)

2日目、日本語をメロディにのせるテクニック(母音落としや音節区切りなど)とか、楽曲の持つ意味や効果とか。
なんちゃってミュージカルレベルとはいえ、初製作中で試行錯誤している身には、そりゃ、もぉ!!! チェックポイント満載。

今さらまた歌詞を変えるナンテ言い出したら、うーん、うーん、どーなんだ?とか思いながら、休憩時間に差し替え可能な単語を探す自分。
※ 1晩たって出した結論は、伝えたい内容が確定している以上、今さらの書き換えは却下。 ただ、作曲家がフォローしてくれてたことの理論がわかり、感謝が具体的になったよ〜。

そうそう。
講師の方が山口祐一郎はこう言ったと口真似をされましたが、その間、思いっきりわたしの方をご覧になりませんでした。 6(^_^)  あの、別に怒りませんって。
どちらかといえば、雑談とはいえそんな三流役者なコトをおっしゃったんですかと、そっちの方がびっくりだぃ。

以前(シノハラさんにだったかなぁ?)、レ・ミゼはそろそろ歌詞を書き換えたほうがいいの?と訊かれて、え?わたしの中では別に違和感はないですけど?と応えてましたが。
ああ、こういう意味だったのね、と納得。
原語の再現がベストであるのか?という判断はできないけれど(意訳が伝えられる感情というものもある気がするし、歌う側の技術力にも左右されると思う)、今の日本人に訴えかけるリズムは20数年前とは違うのは確かだし。
そうか。 新訳の時期なのかな。 (来年の公演に向けて、してたりすんのかな〜?)

 

なんとなく自分の表層にひっかかっているのは、新作舞台の誕生には必ずポップカルチャーの影響があるというようなコト。
NHKの鴻上さんの番組(日本のクールとは何?と外国人が体験する内容)や「かわいいTV」(だっけ?)で、何がテーマになっていた?とぼんやり記憶を探る。

たとえば「かわいい」が世界で受けている意味。 
を、分析するのは学者さんの仕事だな。
リエーターは身を曝すべき、か? (何に? (ーー; )