先日、能楽師の方の文章を読み、
演者はどうやら、オモテ(面)に気持ちや肉体を添わせて演じるのか?というわたしの感覚は、それほど的をはずしていなかったようだと知る。
自分の感性というより、
たった1回観たわたしに、それを気付かせる舞を演じていた方々の凄さを思う。
発想の飛躍というのは関連文献というより、読み散らかしている本の中にみつけやすい。
今回、引っかかってきた単語は「憑代(よりしろ)」。 神霊が憑依すると考えられているモノのことですね。
これは別の興味の対象の参考になるかなと読んだ本の、そっちでは的外れだったのですが、全然関係ないところで、こんな単語を拾えるのだから、オモシロイ。
で。
能面が憑代である可能性は、ないのかな?
能にゲネプロはないと、ウィキペディアにはあった。 合わせをするとしても、絶対にオモテは使わないとか。
その舞台が奉納であるか興行であるかによっても、意味は変わってくるけど。
で。
能楽師という神もしくはシャーマンを、神事もしくは芸能として観賞する観客は。
その舞台、目の前にいる、非現実な人に、何を期待するのだろう。
そしてやがて、必ず、その世界は終わる。 失われる。 自分と現実だけが残される。
なんだか、ものすごい原点と向き合わされる。