あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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『デンデラ』を読んだ

ここんとこ、わりとコマメにブログを書いてるのは、
TVで何本も映画みたり、
今日の開会式もライブで全部みちゃったりするのは。
読んでる本がスゴクつまんなくて! すぐ飽きちゃうからだな、と苦笑いしながら。
ようやく、読了。 お疲れ、自分。

本を買うとき、アマゾンのレビューをわりと参考にする。
タイトルに引っ張られて行き着いたこの本は、評価がすごく分かれてたのと、
その中の1件が、
これは格差社会の負け組たちの鬱憤が感じられて気味が悪い、みたいな内容で。
ん? デンデラ野(姥捨て)の話なのに? って、興味持っちゃったのが運のつき。

「2009年本の雑誌が選ぶ」の第1位だっていうのだが。
熱狂的なファンがいる作家だというが。
設定はおもしろいけれど、こんな未熟で無責任な作品に人々が共感しているのかと思うと、そっちがかなり怖い。

ネット少年の、無邪気なハーレム志向(性的描写はないけどね)と、女性蔑視と、希薄な人間関係というより、これもある種の人間蔑視かな、が透けて見えて。
強い自分という単純思考な幻想が、一直線に無根拠な自己過信へと膨らむ。
確かにその辺の、無差別殺人犯の心理分析より、よっぽどリアル。
こういう心理の連鎖で、そのへんの人を簡単に殺せる論理になるんだな、と。

時代背景とか、ムラ社会とか、サバイバルライフとか、野生生物の習性とか。
女の一生とか、飢餓とか、雪山とか。
まぁ、ここまでいい加減に書ける、社会をナメていられる無神経さは、なんだろう。

 

 

少年犯罪の心理追跡の一端として、『テロルの決算』を読んだとき。
未成年単独テロリスト山口二也の内面も、今のコたちと実はそんなに差はないのではないかという印象を受けて。
ただ昔は、世の中がわかりやすく、巨悪の対象もわかりやすかったから、犯罪もわかりやすかっただけで。

今は、何を対象に怒ればいいのか、たぶんわかりづらいから。
怒りを受け止めてくれる対象がないから、振り上げた刃物の落としどころがわかんないってだけで。

なんか、繰り返されてる歴史のバージョンのうちなのか? と行きついてしまった。