あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

芝居 ノ 書き方

芝居を書く資料として、少年犯罪に関する本を十冊ほど読んだだろうか。 書きたかったのは事件そのものではなく、追い詰められてしまう14歳のナルシズムと、周囲との距離感。

だが次第に、だからどーよ?という気持ちになってきた。 客に、ああ、そういうこともあるわよね、とでも言わせればいいのか?  困った親よねとか、日本の社会の問題よねえとか? (でもわたしには、ウチには、直接は関係ないわ、とか?)
事実とよく似た設定で、身近な「もし?」を思わせて、それぞれの千千に乱れる想いを交錯させて、そしてわたしは何を語りたい? 歌いたい?
肝心なテーマは、もう1歩奥にありそうだ……。

あ、象徴的に、説明的に、神話か何かにオーバーラップさせようか。

親に疎まれた子どもの悲劇。 ヒルコか?

古事記は本棚のどこかに埋もれているので、ウィキペディアで検索する。 イザナギイザナミ……。 ああ、……へえ? でも保留だな。 わたしは神話の解読をしたいわけではないし。 

うーん。

(長い日々が、ただ過ぎる。夏バテ、仕事に忙殺、劇場通い etc.)

……うーん……うーん……。

夏の終わりのこのあいだの日曜日、昼間は芝居を観て、家に戻って夜、突然。
あ、書けるかも、と。

ふふっとタイトルが浮かび、
役と名まえ(古事記をもとに置き換え)がすーっと決まり、
プロットが、がっと一気に組みあがる。 
これ、意思ではありません、降って湧いた状況です。

PCで書き始める。
カタカナだった役名が、ぱたぱたと漢字に変換される。

※ わたしの場合、タイトルと役名が決まらないと、身動きがとれません。 ところで今回は今のところ、これで芝居が成立するのか?という口調でしゃべってます。 古事記モドキですもの♪

ずっと書き出せなかったのに、なあ。
夕べで第一幕第一場があがる。
ただし、会社から帰って2時間くらいしか書けないのが、難。(体力が切れて、明け方までばったりと床の上で意識が飛ぶ)