あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『白雪姫』を観る

                 2009.6.6. 15・00〜 コール田無 
                 (好評につき追加公演の音楽劇)

演出・ケースケくん曰く、「子どものためのオペラ」。
それしか知らずに、観にいった。
どういう経緯で制作しているのか、どういう経歴のキャストたちなのか、全部不明。

気になった人はとりあえずネット検索。 引っかかった人、引っかからない人。

それにしても、いいなあ。 こういう素朴な音楽劇。
素朴、じゃないか。 16人編成の生オケだよ。 
実力にはエラクかなりばらつきはあったけれど、歌手さんが10人と役者さんが1人(たぶん)。

それをちゃんとまとめ上げてる演出家。 (拍手) 
子どもたちはリラックスしてわくわくしてたし、(ちょっとズルイがあれもテクニック?)
最後にはちゃんと、オペラの持つカタルシスまで運んでいってた。

音楽、かなりよかったんじゃないかと思うんだ。 作曲も、演奏のまとめ方も。(素人眼。耳?)
脚本は……、わたしだったら違うものを書いたよな、とだけ言っておきます。 (ナ、ナニサマ?)

生演奏クラシックの持つ「豊かさ」を子どもたちに届けられるってステキだよね。 大切だよね。
その代わり、創るのはとてもキビシイってのはおとな向け以上なんだが。

隣の席の坊主が、ずっと
「あれはなぁぜ、ママ。 なぁぜなぁぜ?」を繰り返してた幕開けから。
この坊主の(無関心から、一緒にぴょんぴょんしてたとこまで)反応がいちいち、
子供向けの舞台でしていいことと、してはいけないことをわからせてくれて、
スゴク勉強になったのでした。
同じことが、きっとおとな向けの舞台でも言えるに違いない。

「ママ、なんで王子さまがチョンマゲ(オールバックのポニーテール)なの?」
「(さすがに噴出し)ああ。 そうねえ。 なぜかしらねえ」
ただし王子はイケメンなので、ママはまんざらでもない感。 
しかし子どもは、思いがけないところをついてくるな。
おとなは全員、疑わずに王子!と思ってみてたと思うよ。