2006/11/5 14・00〜 劇場MOMO
スタニスワフ・レムの「ソラリス」の舞台化です。
わたしはたぶん、20年以上前にTVで放映された映画の短縮版を見たきりなので、超基本設定しか記憶になく。 特に後半は、年をくった分、重くテーマをつきつけられて、とても楽しめました。
師匠には、とにかく原作を読んで、新旧の映画を2作観なさい、と言われる。
この舞台もふくめて、みんな少しずつ、結末が違うんだそうです。
なんといっても、「ソラリス」は設定がすごいから……。 刺激されないクリエーターはいないんじゃないかなぁ。
幻想シーンでの水と女性をイメージした映像がとても美しくて。 それが女性たちの動きと蕩けあっていて。
CG技術の進歩で、この先の演劇は映像ともっともっとコラボしていくだろうなと、改めて思ったこと。
原作は「肉」を食って、ものを考える人。
作・演出は「湯葉」を食って、ものを感じる人。
ひとつのお話の中で、ふたつの感性を感じたのが面白かったし。 違和感でもあったし。
ワークショップのメンバーの役者さんが出てらして、終演後、役者としての演じどころとか感じたこととかを、劇作を前提として、かなり突っ込んで話してもらえたのが、さいこーに刺激的でした。