今さらなんですが。
坂手洋二大先生に嫉妬するなんて、改めて言うのも恥ずかしいしオコガマシイし。
ただ、こういう純粋な嫉妬心がわたしには珍しい感情ですし、
だからあえて。
才能に嫉妬した!
こんな深刻なテーマを、軽やかに「遊んで」しまえるのか!!
ご本人にそう言ったら、たぶん、いや謙虚で真摯な気持ちで冥福を祈りながら作りましたとかなんとか、真面目にお答えになるのだろうけれど。
そうなの。 テーマは重く。 芝居は軽やかに。
その絶妙なバランス。 構成。 リアルに魅せる完璧な嘘。
なんて職人芸なんだ!
役者さんたちがねえ。 いい。 すごく。
このチームワークを引き出しているのもまた、演出・坂手サンってわけだ。
前回公演から、オオニシさんという役者さんがわたしの中では◎で。 にやけたオジサン感が気に入っています。
あと、なんといっても「9・11に居合わせたニューヨーカー/直後の救助の手助けボランティア」がひとり入っているから。
説得力は別物だし、無言のピースサインひとつが胸に染みてしまう。
ニューヨーカーはアメリカ国民ではなく、マンハッタン国民なんだという自覚があるらしいことが新鮮だった。
そこからくるプライドはとても高い意識で。
うーん、日芸の学生が自分は日大の学生ではないと主張するのと通じるかなと思うと、何様かい?と思わなくもないのだけれど。
人間の尊厳は、ニューヨーカーだけのものではないし。
戦争の被害者意識を過剰に打ち出すアメリカへの反感コメントは、はげしく同意。
で。
7月にあった某芝居に、対抗してる設定!であるような気がするのですが。 違うかな?
で。
もしそうだったとしたら、おめでとうございます。 圧勝だと思います。 完全にNYの空気でした。
(そのための入念な数々の仕掛けが、もう念入りで! それもすごい)