劇作の資料として、少年犯罪をひとつ選んだ。
少し前、友人と交わしたのは、最近の犯人の感覚はもう、ホントウに何を考えているかわからないね、と。サカキバラあたりなら、まだ理解の範疇だったのにね、と。だったら、犯罪心理の入り口は、サカキバラかな? と。
正直に書こう。あの犯人は、皮膚1枚の差で、自分とどこか似ている気がする。起こした犯罪の内容は理解を超えるけれど、普段の生活や対人関係は全然違うけれど、起こすまでの心理とかが、……なんとなく、なんとなく数本の理解の糸で、自分とつながっている気がする。
ではいつか、自分もあんな犯罪を犯すのか?といった恐怖は、全然ない。わたしはかれが得られなかったものを、得られた。たぶん。
ただ今回、本を読みつないでいくうちに、少しだけ思い出し、追い詰められて、社会や生きていくことにウンザリする自分と、久しぶりに遭遇し、もてあました。妙な夢もみちゃうし。
もうひとつ怖いのは、わたしと同じ印象を持つ人は、告白できないだけで結構いるのではないかということ。いろいろと大声で意見している人たちは、たぶん、まるで同調を感じなかった人たち。(あなたは、どう?)
この稿、続きます。(マジめなことに書くためには、仕事帰りはくたくた過ぎる)