あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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靖国の桜

今年はなんだか、花見した?が、ご挨拶になってるみたいで。
なんなんだ、ネット上のこの流行は?
で。チョットへそを曲げたくなっていた。
のだが、
えーと、ぎりぎりで、やっぱり見たくなって。わたしの中で桜の風景と言えば、千鳥が淵。

というより、
日本人にとっての桜?という意識がわいてたこともあり、靖国神社へ。
友人が、行きたいの行きたくないのと言ってた末に、結局行かないみたいなのも、ある。
こっちは一度行くつもりになっていたのだ。

 

九段下駅を降りたら、武道館に人の波が続いていた。

4/12 東大入学式。
弟のとき家族席で入ったはずだが、スッカリと覚えてない。懐かしい?と思い浮かべかけて、いやいやいや覚えてませんから、と、苦笑。
学長さんのご挨拶が次の日の新聞ネタになってて、うまく要約されてるなと感心したのだけ、思い出した。母は、ご満悦だったっけ。
で、ふと見上げると東京理科大があり。こっちは父の出身校。
――今日は家族の日かよ?

 

靖国神社の花見週間は昨日までのようで、確かに桜は満開を過ぎていて、
あちこちではテキ屋さんたちが引上げ作業をしてました。

だが、参拝客はぞろぞろと多い。平日の昼間で、ジジババと、旅行中の外人さんと、平日の昼間なのに何故か、若いカップルも多い。
あと、どっかのデザイン会社がお茶屋を借り切って接待?してました。

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桜といえば、薄々赤が多いけど、薄緑色のもステキ。んで、鳥がたくさん、花の蜜をついばんでいる。

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「花吹雪って、よくも言ったものよねぇ」と、どこかでおばさんの声がする。
満開を過ぎた桜は、贅沢に、吹雪のように花びらでわたしたちを包む。

小柄なおばあさんが童女の笑顔で、両手を広げてくるりとまわりかけ、わたしと目が合い、はにかんだ。
両手を受け皿にしたまま、固まっているおばさんもいる。地面につかない花びらを受け止めて、どうすればいいのかわからないのだ。髪の毛に絡まっていた花びらをとりましょうか?と訊ねる。5枚くらいありますけれど? ありがとう。でもこのままでいいの、と返される。

ふわりと豊かに散り急ぐ桜の下で、みんなでにこやかに風を愛でる。
鳥が鳴く。くるんと飛ぶ。
遥か頭上の花々の枝を揺らし、揺らし、ぎゃーぎゃーと遠い声で喧嘩してる。

 

護国、について考える。
命をかけて、護ってくれた先人たちに。

植えられた古木の多くは、○○連隊による記念樹、だ。
「右」な国であっては絶対にいけない。
だが捧げられたこの命たちを無駄に考えてはいけない、感謝はすべきだ。
美化ではなくて。
机上や頭だけで反対するのではなくて。
木々の名札板を見ながら実感し、少し考えたほうがいい気がする。

この古木がやがて花をつけられなくなり。枯れ木がそのままに記念林となるといいな。
それが似つかわしい。
日本人にとって「普遍」なものはありえない。

 

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千鳥が淵。平安絵巻の色合いって、こんなんかな?
「あーいうのを花筏って、言うんだっけ?」と、横にいたおばさんがお連れ合いに言う。
ご主人はモゴモゴする。そんな文学的な表現なんぞ見当もつかないけれど、知らないとも言えない世代でいらっしゃる。
おばさんは気にしない。ご自分がそんな単語を思い出しただけで満足みたいだ。
でもね。一緒に花見にきてる。そんな仲よしがステキ。

千鳥が淵の名物は、ボート。カップルで、女子のほうがオールを握っていたりする。
おじいさんがおばあさんを乗せて、顔を見ながら漕いでいる。
いいないいな。うららかなうららかな風景。

わたしは大きなクシャミを、2回した。空気に金色の光の粉が混じっている?
(花粉というより)わたしは光の粉がくすぐったかったのだ。

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九段下から半蔵門までのお堀端も、ぞろぞろの人出。
知らない人同士なのだが、みんなで同じ空気を吸っているというか。
桜に酔っているというか。
一緒に花の見事を愛でて。歩き疲れて座っていたり、若いおかあさんとぷっくりとした赤ちゃんを褒めていたり。

なんていうんだっけ。そうだ、善男善女、だ。

 

桜が人々を浄化している。