なんでこんなに、「みんな」を褒めるための立場(ブログ)になっちゃったのかなぁ、と。
思い返しながら。
やっぱ、アレだよな。
某ミュージカルの。
最近は、自分は最初から、この作品のおもしろさをわかってたから!みたいな発言を散見しますが。
それは実にスゴイことで、
わたしは、モノスゴイ危機感から始まったんだよなあ。
危機感、です。
初演では、
ミュージカルのチケットそのものの売れ方に翳りが出てきた時期で、
初日開けた時点での残券状況を見て、背筋が寒くなったことを覚えている。
ここでチケットがチャンと売れるかどうかが、看板役者度の評価に繋がっちゃう!
ダメじゃん! どうしよう!
以前、某劇団に係わっていたので、初日を開けた舞台のチケットの売上を伸ばすトリガーみたいなものは、なんとなくわかっている。
舞台の温度を変える、とでも言えばいいかな。
問題は、
わたしとその作品との接点が、その役者ひとりでしかなかったこと。
かれの意識を動かせば、舞台の温度が変えられる???
うん。 変わる。 そういう、とんでもない役者だ。
でもどうやってノセる? ノセようとしてノルものではないゾ。
まず褒める。 素直に褒める。 嘘は通用しない。
そして、
作品を面白がれるポイントを洗い出す。
よくよく考えて、繰り返し考えて、あとからチェックできるように。
そのツールとして、わたしはこのブログを使ったわけだな。
計算外がひとつ。 (笑ってください。 マジ、思いがけなかったの)
ブログだった。 他のキャストさんも読めたのだった。
そして。 他の方まで、一緒に考え、ノッでくれたみたいなのだった。
迷いが消えて、みんなで遊び倒して、
舞台の温度は上がっていった。
すごい――
とんでもない方向に作品は育っていった、と思う。
でもね。 わたしのはじまりは、危機感だったんだよな。
それを忘れないでおこうと、笑笑っ、このブログに書いておくことにしました。