ツタヤディスカスでDVDを借りたのですが、
間違えて、2010年三池監督のではなく1963年工藤監督のほうを頼んでしまいました。
あれ? 白黒フィルム???
テロップが流れて、片岡知恵蔵??? ってあたりで、
しまった! 間違えたとようやく気づいて、
でも、ま、いっか。 せっかくだから観ますか、となる。
ところが、
これがとんでもない大名作でございました。 (映画界ではちゃんと評価されてんでしょうか?)
いろんな(マニアックな)見所に、わーきゃー、くぅっ、かっけー! と。
背筋伸ばしながら観てしまいました。
モノクロならではの画面の切り方の美しさに、身もだえ。
演技をしながら、そしらぬ顔で、
キチンとその計算に加担した動きをしている役者さんたちに、ブラボォ。
こういうショットをはさむセンスって、今はみかけないよな、とか。
わたしが演技をかじった7年くらい前に、最近はこっちが主流とか語られてた受けの芝居の発現のタイミングが、すでに使われていました。 あはは。
(何してた、演劇界)
(だからスピーディ、緊張感、表現に無駄がなくて、観ていていらいらしません)
えっと、この時代はまだハンディカメラがないはずだから、
このショットはレールで撮ってるってわけ? えええっ?とか。
時代の古さを唯一感じたのは、
この戦局なら、こう対処するはずだよな、というのを
わたしですら思い当たってしまうのは、ゲームをやってるからだと思うけど、
そのへんがちょっと呑気で、手配が薄い。
けど、すごいすごい。
そうそう。 あのバカ殿を稲垣くんがやってるんだよね。 いずれ三池監督のも観ないとなー。
にしても、このセンスを引き継ぐ日本の監督さんって、いらっしゃるのかな?