あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『JSC 1976』を聴く

ずぅっと以前に買ったまま封を切らずにいたCDを、あぁそうか、くんちが上京したのを期に聴きました。
永遠の青春……。

高校生のわたしたちが観た舞台はこの直後の世代なので、キャストや歌詞に少しズレがあるのだが、この録音はダビングしたカセットテープで聴きこんでいた。

今さら聴くとね。 
30年前でも、思っていた以上にレベルが高くて、凄かったんだなぁと。
人によっては声がでてなくて情けないシャウトなのが、逆に……痛く……届いてきたり。
あの劇団四季が、当時は小劇場的な熱気と野望に溢れていたのを感じたり。
オケの音が一音ずつ素朴で丁寧で、それもいい。

ジーザス=鹿賀さん。 きゃー。 若い。 かっこいい。 Jazzyっていうのか? 熱い。 野獣だ。 ピアニッシモな歌詞が……(下手っ)
ユダ=寺田さん。(この方のステージは観てない) こんなやんちゃで駄々っ子に役をつくってたのか……と、今さら知る。
マリア=久野綾希子(秀子)さん。 むちゃくちゃステキ。 年齢を超越していて、透明で情が深い。 こーいうタイプの女優さんって、今はいないよな〜。 ぽぅぅぅ。

きゃー。 炉辺の女(アンサンブル)が。 み、三田和代さんだったのか。 ……うぉぉっ。 
ペテロが滝田栄さん(わたしたちが観たときはユダ)。 この情けなさが似合っている。 
っていうか、劇団四季はいい声の役者さんたちが多かった。

シモン=沢木さん。 らくらくと歌っているなぁ。(そのあとのあとのユダ)
ヘロデ=市村さん。 アンサンブルのパートもだが、老人っぽい声で歌っている。 わたしたちが観たときはタカラヅカしていたのだけれど、こうやって歌っているときはどんな役に作ってたんだろう。  

 

キャストが少しずつ世代交代していく……ことを思い描く。
役を明け渡した人は、あとの世代をどう感じたのか。
新しい自分と、どう向き合ったのか。

人生と、同じ。