あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『三軒茶屋星座館』 1・2

※お散歩してきて追記しました!

 

自分の住所が大きく書かれたタイトルに惹かれて、電車の広告にうまうまと誘われました。マジ、つり革につかまりながら片手携帯でアマゾン開いちゃったよ!
はじめて読む作家さんです。

 

ここまで土地勘のある場所設定で、知っている固有名詞がちょろちょろと出てきて、なんかね、楽しい街歩きをしている気分になって、そりゃうきうきするの。

フィクション部分の舞台設定されてるビルに心当たりがあって、しかもお店の階数も、実際にプラネタリウムはないものの、あそこのバーかなぁ?という心当たり(一度しか行ってないけど)があり、
となると、エレベ降りた廊下の雰囲気がもう、うんうん☆とクリアなイメージだし。

あのとき、あのバーのおにいさんと、どんな会話をしたっけかなあ。まさかあのかれが今や作家さんだったりしたら、超絶ウケるな。とかね。

や、あのビルから千代の湯まで30秒は無理でしょ!(路地がフクザツ)とか、

※実際に歩いてみたら、あ、30秒って言い方でよし!な距離でした。ごめんなさい。

その地点からその地点の移動だったら、この横断歩道でこのルートで、んん、なんか本文とはニュアンスがズレるなあ、とか。

あれ? 小学校、そっちのなの?とか。

 

あの映画館は、なくなっちゃったんだよねえ!とかね。(ちなみに『横道世之介』という映画を観てたら、数秒、かっぱの映画館が映ってたよ)

 

まっとうな小説の読み方じゃないかしら。でもほかでは味わえない独特な愛しさがあるわよ。地元民限定かもしれないけれどね。

 

 

お話はキャラ設定が魅力的なので、映像化もありだなと気づき。

そしたら主人公はツマブキくんかしら、アヤノゴウくんかしら。弟は美尻HKのスズキなんとかくんよね。(実際の年齢差は知りません)そんなミーハーわくわくも楽しみましたよ。

 

 

あとね。子どもの頃、ギリシャ神話を読み込んでる自分としては、この解説は大爆笑でした。この世界観~~ いいなあ!

 

三軒茶屋星座館 1 冬のオリオン (講談社文庫)

三軒茶屋星座館 1 冬のオリオン (講談社文庫)

 
三軒茶屋星座館2 夏のキグナス (講談社文庫)

三軒茶屋星座館2 夏のキグナス (講談社文庫)

 

  

ごく最近、3巻がソフトカバー出たようなのですが、文庫版で買っちゃったからね、次に読むのは少し先だわね。

 

 

さいごに、かすかなネタバレも含んだことを。

 

わたしが一番ウケたのは、実は某編集部のシーンでした。いるいる、こーいういやらしー編集者!(昔10年ほど、マンガ家をやってました)
そいつに一言チクリと言いこめる主人公に、(これもスゴク限定感満載なんだけれど)ひっくり返って大笑い。めちゃスッキリしたわぁ~♡

  

 

※で、さっき地元TSUTAYAに行ったら、当たり前ですが、入口に山のように平積みされて、作家さんのサインもありました! 三軒茶屋にお住まいのようです。

描写からイメージすると、わたしとは逆で、駅より北にお住まいなのかな~とかねえ。なんとなく。