あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

6pチーズ

なんか久しぶりに食べたくなって買ってあった6pチーズを冷蔵庫から一切れ取り出し、
コーヒーのマグの横に置いてぐるりと用を終え、こたつに座ってから。
まじまじと見てしまった。
 
昔はも少し、もっと厚みがあった、よな。
 
知らない間に、時代は、経済は流れている。さみしい方向に。
 
ぱくぱくと食べ、
 
 
 
しばらくしたら、
 
 
 
なんだかトテモ、泣きたい気分になってきた。
何故、大声で泣きたい気分なのか、チーズのせいでないことはわかっているが、
チーズのせいにでもして、わーんわーんと泣きたい気分なのだった。
 
 
 
泣いた方がいいのかな?と考え始めた時分で、もうすでに泣けなくなっているワケだが。
 
泣けない自分の奥のほの苦い重さをもてあまし。
 
どうやってウサを晴らそう。それともこのウサは晴らさないほうがいいのだろうか、と考える。
政治に、自分の手はしょせん届かない。
でもその中で、生きていかなくてはならない。(やめてもいいんだけれど)
 
 
 
昨日は、ひさしぶりに会った古いおともだちに、
わたし、実はずっとじぶんのことが好きでないのとサラリと告白されて。
(もう30年も)全然気付かなくてごめんねと、わたしは少しうろたえ。
もうひとりの友人は、でもこうして言葉にできるようにはなったってことだね(なんて冷静なんだ!)と応え。
 
かの女は自分のペースで、苦難を乗り越え、人生を楽しんでいると思っていたのに。
自分のことを愛せない苦悩――?
あーもーなんなんだよそれー!!と叫びたいが。
 
これから、静かに、かの女とどう向き合おうかと。かの女のペースに寄り添って、と。
ひそりと思う。大騒ぎは似合わない。嘘は通用しない。
 
大切に。
 
ゆっくりと。
 
 
 
 
 
そして。
 
 
 
時代にも、寄り添って生きるしかないのか?と思う。
としても、ナンカ、「負け」イメージになるのは何故かなあ。
 
これは今の気分だ。明日には、今日の夜には、また違っているのだろうね。
 
 
おかしい。
 
この歳になっても。迷ってばかりじゃないの。
 
ま。そんなもんだわ。