あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

アートタウンつくば2012

(夏の遠足?のおやつにチョコレートをもっていったのは――わたしです。
 おなかの空いた帰りの電車で。包み紙の上からつまんだら、ふにゃっ。
 ふにゃだって。うぐぐぐっ。バッグに仕舞って、
 おなかが空いたことはなるべく考えないようにして帰りました  (・・*)ゞ)

 

だいたい。家を出るとき8月の青くて金色の陽射しがまぶしくて、あっちーくて。
こんな日に大道芸だなんて。
踊る阿呆に観る阿呆だヨなぁー、と思いましたって。

風や、木陰は気持ちがいいんだけれどねっ。

大道芸って、格闘技に近いのか? 「いろんなもの」に対するバトルなんだな。
と知らされたのでした。

 

トップバッターのひとりマサトモジャのステージは、炎天下に焼けたコンクリート
何しろ座ってみてると、おしりが熱いというより、痛いッ。
演る方も観る方も、汗みどろ。

その中で、
自分の集中力を切らさず、
お客の集中力も引き込んだ、もじゃさん。
ショーの見せ場ではだしになったら、拍手が終わった途端、お客たちに。
火傷するっ、いいからタオルでも敷けっとか、心配される。
なんかそれも、大道芸っぽくて、いい景色。

1日に3回ステージがあっても。
都度、真剣勝負の大道芸では自分の体力を配分して、ナンテありえない。
毎回がお客とのやりとりの模索と全力疾走。休憩を挟んでも、炎天下でそれが3回。
特にピンだと、ひとりでそれを全部背負う、わけですね。

と気づくと。こちらの背筋も伸びるってモノ。

夕方近くなって見たユキンコアキラさん。3ステージめ。
かれはジョジョに出てきそうな、ばくまん。のえーじにも似てるかな?ってキャラでね。
音楽を操りながら、踊りながら、人前で絵を描きあげるための集中力って、
他の人の3倍くらい必要だと思うのだけれど。
ふりしぼって、練り上げて、ちゃんとショーにまとめあげた。
(そしてたぶん、ご自身はその回が納得した出来だとは思ってらっしゃらない)
もうね。かれという人に、感動、しちゃった。

 

つくばは会場が広くて。ステージ廻るのにも時間がかかる。
びっしりと観る予定は組んでたけれど、押したりもするしね。息切れもするしでね。
一応、初めて観る人、バージョンを優先したんだけれど。予定は未定。

めりこさんは、ごめんね、最後の少ししか観られなかったし。
んで、まさかまさかの、Gちょこを観そびれたぁ!
(ちょこさんとの会話によく出てくる ちゅうサン を優先した結果なの)
セクシーさんに向かう途中、横をすり抜けようとしてDAICHIさんのショーをふとみて、アラさっきとお衣裳が違うワと足をとめたら、もぉそのままズルズルと最後まで観ちゃったとかね。

 

そのときのDAICHIさんがね。
「最後に、さっきみんながキョトンとしてたパントマイムをもう一度、見せます」
って仮面をかぶって、パントマイムというよりわたしはコンテンポラリーダンスに近いと思っているのだけれど、きっちりと踊ってから、遠くに去るマイムで締めた。
お客のこどもや何人かは、やっぱりよくわからない?って風で。
でも大半は、魅入っていた。
コメディを通してかれのからだに触れたあと、慣れたあと、抽象的な情念の世界を今度は楽しめたってことなのかな?と思う。

大道芸にも、親しみやすさやわかりやすさという分類みたいなものがあって、
慣れていない地域に浸透させるためには、持って行く順番があるのよ、
みたいなことを、ブリウリのしげみさんから教えてもらったばかりなんだけどネ。

DAICHIさんの芸は、今のつくばにはボーダー/境目で。
でも今回、ご自分のからだを通して、つくばに大勢のファンをつくりましたぁ!ということなのかしら。と思ったよ。
つくばのフェスは、屋台が並び、地域の文化祭ってテントもあり。
わたしには「ご近所同士の夏祭り」って印象があってね。えっと、普段はあんまり芸能分野とは係わらない土地柄なのかな?

そして。こうやって少しずつ、土地の文化を、街を育てていくんだね。
と、
なんかおなかのあたりが、壮大な気分になっていく。

 

夢のようにステキだったのは。ひびちゃずけの3回目のステージ。
高く輝く半月とライトに照らされて、大勢の人々の間を、歩き回る楽器の音がぐるぐる居場所を移す。
夜の空気の中、サックスとドラムスが澄んだ音で――
遠音さす、とか言うんだっけ? 響くとか、流れるとかとは少し違うの。わくわくと染み渡っていく。耳を心を傾ける人々の肌が、震える感じ。
月に引き寄せられていく感じ。

座っているわたしの頭の上を、サックスやドラムスが、音を震わせながら、ぴゅんぴゅんと掠めていくし❤ 四方から音に囲まれるし❤

うはははは❤ みんな大好きっだよぉーっ❤ 

神さま、ありがとうございます。わたしは今後、どんな試練にも耐えますって口走れるくらいに幸せですっ
――って、時間でした。

 

夜会のある会場に行ったら、ステージ裏でぺったりと座っているもじゃじゃに気づく。
1日目のすべてをやり果てたかと、声をかけたら
「ねえ、今日の2回目のショーはさァ。云々ウンヌン・・・・・・」
本日の反省会をおひとりでしていたようでした。しばし、付き合う。
いいねえ。 こーいうのも大好きっだわっ。

 

 

しまったっ!
加納真実さんについても語るつもりだったのに、出かける時間になってしまったっ!
かの女が女優さんではないということは、演劇界の損失よね、とか。

・・・・・・