ゲームのムービーを見ながら何を考えてんだよ、とか言われそうなんだけれど。
朦朧とした意識で、男の名を呟くとき、
字幕は「クリ・・・ス・・・・・・」だが、
英語音声では「クリス...」と一音節なんだね。
kris 英語は母音を発音しないから。
日本語では ku と ri と su を発音しなきゃいけない。
それでも「クリ・・・ス」であって「ク・・・リス」ではないのは、
kri-suの発音は日本語でも成立するということで。
(ミツテンという日本文字をネット言語が否定してから久しいが、鬱陶しいねえ。
↑はナカグロの半角を並べて使っています)
これはどうなんだろう?と思うのは、たとえば「アブロンシウス」さんが自己紹介するとき、自分の名まえを音節で切るかどうかってことで。
「アブロン、シウス、です」という言い方は、
日本語のリズムとしては、あり、なんだろうけれど。
禅さんの「アブロンシウス、です」と美しいひとかたまりとして発音されるのが、わたしには心地よい。言葉の持つ意味とリンクしているしね。
で、だから何?かと言うと、
クリスという言葉を曲に当てはめるとき、
英語だったら音符ひとつで足りるけど、日本語では2or3個の音符が必要なんだってことで。
(あえて音を刻んでもらうという、作曲家が噴火しそうな反則技を使うときも、ある)
メロディの持つうねりにあわせて、
らっらっらっ ららんららんららん と音を切るか、
らららら〜 ら〜ら〜ら〜 声をつなげて「聴かせる」か。
メロディに沿わせる歌詞は、
意味を伝えることを優先するか、美しいメロディであることを優先するか。
英語では、クリス♪クリス♪クリス♪と3音でかわいい音楽になるけど、日本語は難しい。
ではそのかわいらしい3音を優先したかったら、どんな日本語を当てればいいのか?
悩ましい実に悩ましい。
たぶん祐一郎さんは歌い分けてて。
メロディの塊を、単語の塊ひとつひとつに置き換えて歌ってんだろうなぁという部分や。
あと、いろいろと。何を伝えようかをベースに。
そのバランス意識が、わたしにも最近、ようやく、底なし沼として、見えてきまして。
で、ゲームとかしながらも、「はぁぁ、やっぱりなぁ」とか、別の意味の溜め息なんかをついてたりする。鬱陶しいけど、仕方ない。