あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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『空夢』を観た

                    2009.6.19. 19・00〜 下北沢小劇場楽園

トミーさんの出た芝居を観に。 

で……。
途中で電気系統のアクシデントが……。
照明が完全にダウン。 

 

何に震えたって、1月の自分の公演を思い出して、ですよ。
あのとき、よくこれと同じ事故が起こらなかったよな、と今さら膝が震えた。
劇場の神さまに感謝した。

今だから言えるけれど、とても恥ずかしい話でメガバ・シアターの電気容量の数字に行き違いがあって、
仕込みの初日、照明を吊り込んだらブレーカーが飛んだ。 あっけなく。
照明さんは吼えて、それからその場でプランを大幅に組みなおしてくださって。

だから、
楽屋の加湿器も、寒空の下の受付ヒーターすらも使えなかった。 (ごめんなさいっ)
アイロンやティファール(湯沸かし器)や掃除機は時間制限。
当然、客席のヒーターもなし。 入り口でホカロンを配ってたのはそのためです。 (密度があったから使う人は少なかったようですが)

……ほんとにねえ。

あそこの楽屋には以前に使ったどなたかが作ったらしい簡易神棚もどきがあったので、
一同が並び、カップ酒の封を切って、
祝詞はむりだけれどそれっぽいのを口語訳してご挨拶したとき、
わたし(一応、代表として)は「成功」でも「大入り」でもなく、「事故がないように」がまず口についた。
舞台を創ることの第一はそこなんだよねえ。 忘れがちだけれど。

 

ただ、こういう言い方はいけないのかもしれないけれど、
今日の舞台で、
アクシデントがあったからこそ生まれた劇場空間の緊張感と一体感は
それはそれは、ちょっとしたモノだった。
役者も裏も客席も。

終演後、トミーへはまず「よくやった! 頑張った!」
会話の途中で劇場内すべての電気が突然に落ち、1-2分の暗闇と沈黙ののち、舞台上に青白い蛍光灯だけが復旧して。
トミーは2-3度まばたきをして気持ちと世界を立て直すと、そのままリードして相手役さんも客席も瞬時に芝居に引き込んだんだ。
そしてやっぱり、「メガバでよく起こんなかったですよね!」と。 うん、ねえ? 
客電と蛍光灯だけでしばらく続けたあと一回中断したとき、客席から拍手が起こったことに感動したんだそうだ。

うん、ねえ? あれもこれも、全部が「演劇」なんだよねえ。 

 

まほとひさしぶりに二人きりになる。 カクテル+キッシュ/ケーキセットを食べながら、二人きりのおしゃべり。